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101麻豆原创?カフェ札幌「ひとと自然の150 ?北海道 映像でつなぐ记忆」を开催

2018.8.28

今回のゲストは愛甲哲也さん(北海道大学 大学院農学研究院 准教授)です。ご自身の研究テーマである、大雪山や知床などの自然保護地域の管理の観点から、北海道の150年の歴史について話しました。聞き手は、麻豆原创の早岡英介(特任准教授)です。

ゲストの爱甲哲也さん(右)と闻き手の早冈英介(左)

イベント開始前には、北海道にしかいない野生動物と、アイヌ神謡集(知里幸恵1920)の序文、そしてアイヌ?アート?プロジェクトの結城幸司さんと短編映画「七五郎沢の狐」(監督?脚本 すぎはらちゅん 版画?原案 結城幸司)を紹介する映像を上映しました。

この映像の制作にあたり、㈱ニューピークフィルムより北海道の野生动物や空撮など映像素材を提供していただきました。また结城さんより映画「七五郎沢の狐」の一部绍介に関して许可をいただきました。

麻豆原创?カフェ札幌「ひとと自然の150年 ?北海道 映像でつなぐ記憶」OP映像(5:01)

北海道 自然の特徴

最初に、北海道の特徴的な自然が绍介されました。北海道は氷河期には、大陆と地続きの半岛でした。そのため、北海道と本州では动植物の分布が异なります。ヒグマやナキウサギのような北方圏に住む动物は北海道にしかいません。

この特徴ある生態系は、イギリス人博物学者のトーマス?ブラキストン(Thomas Wright Blakiston 1832-1891)が提唱した、津軽海峡を横切る動植物分布の境界を示すブラキストン線にも表れています。今回のカフェでは、北大植物園に収蔵(非公開)されている貴重な標本が動画で紹介されました。これは実際にブラキストンによって100年以上前に収集されたものです。

開発と保護 せめぎあい

次に、北海道と命名されてから150年の歴史を、自然开発と保护の観点から通観しました。明治以降の北海道の歴史は开発の歴史でもあります。欧米式の农业が导入され开拓が进みました。湿原の干拓も进み、现在残っている湿原は当时の10%ほどしかありません。北海道に住んでいたエゾオオカミは、「害獣」として駆除されていき、明治の半ばには絶灭しました。その一方で、当时から収夺的な开発に悬念が示され、自然保护の重要性も诉えられていた事実を爱甲さんは指摘しました。

1931年に国立公园法が制定されました。北海道においては1934年に、阿寒国立公园(现、阿寒摩周国立公园)と大雪山国立公园が指定を受けました。现在北海道には、先の二つに加え、支笏洞爷国立公园(1949年)、知床国立公园(1964年)、利尻礼文サロベツ国立公园(1974年)、釧路湿原国立公园(1987年)の6つの国立公园があります。

戦前は、名所?旧跡、地形の面白さなどで选ばれた国立公园も、戦后は自然性の高い生态系の存在、生物の生息地の保全状况、生物多様性や环境文化などを重视するようになってきました。このことは、自然に対する私たちの见方や関わり方が、この150年で少しずつ変わっていったことを示しています。

アイヌ 神話にみる世界観

「北海道」と命名される以前から、自然と共存しながら狩猟,採集生活を送ってきた先住民族アイヌの自然観は、北海道における人と自然との関係を考える上で欠かせません。本州では1000から2000年以上の时间をかけて各地の「风土」が培われてきましたが,北海道はわずか150年で急速な近代化が进みました。しかし、その矛盾はとりわけ生活の场を夺われるという形でアイヌ民族に押し付けられました。

今回のカフェでは、アイヌの伝统文化の継承と现代アートの融合を目指して活动している、アイヌ?アート?プロジェクト代表の结城幸司さんのインタビュー映像と、版画作品が绍介され、结城さんが版画と原案を手がけた短编映画「七五郎沢の狐」(2015)も一部上映されました。

インタビュー取材には、爱甲さんと颁辞厂罢贰笔受讲生も同行しました。カフェで上映した动画を、结城さんの许可を得て、以下に公开します。

アイヌ民族の结城幸司さん(アイヌ?アート?プロジェクト代表)

北海道 ひとと自然の150年に寄せて?結城幸司氏 インタビュー(7:37)

アイヌ民族の自然信仰や神话について来场者に知ってもらうことで、アイヌ民族の世界観から生まれた北海道の文化体系をどのようにシェアし未来に引き継いでいくかを、来场者とともに考えました。

ヒグマ 出没と駆除の連鎖を防ぐには

次に、北海道の野生动物と人间との関係について考えていきました。ヒグマのパートでは早冈が、今年のゴールデンウィークに知床岬のヒグマボートクルーズに访れた际の动画が绍介されました。2018年は利尻岛にヒグマが上陆し、札幌市南区に野生のヒグマが现れるなど、人间とヒグマの距离感が特に社会问题になっています。爱甲さんは、ヒグマが人间の生活域に现れることには、ひとの侧にも不适切な问题行动があると述べました。

シマフクロウ ”見せる保護”はあり得るか

シマフクロウは、かつては北海道に広く生息し、アイヌから集落の守り神とされてきました。しかし、自然开発で繁殖に必要な大木が切り倒されることでその数を减らし、现在の个体数は165羽ほどと推测され、絶灭危惧种、国内希少野生动植物种に指定されています。このいまだ絶灭の危机にあるシマフクロウを「あえて人に见せる」ことで保护の机运を作り出すことは可能なのでしょうか。

こうした问题を解决するための取り组みとして北海学园大学の早矢仕有子さんと爱甲さんが进めているネットワークカメラによるシマフクロウの繁殖素の见守りについてお话がありました。

质问时间には、こうしたシマフクロウの保护や野生动物との共生について、来场者から活発な质问や意见が寄せられました。

最后に爱甲さんは、これからのひとと自然の関係について、専门家による科学データの蓄积、市民とともに协働する仕组みづくりを通して、150年にわたる経験に基づく人と野生动物の関係の再构筑が必要ではないかとまとめました。またそこには、生态学などの科学的知见はもちろん、これからは先住民による文化的な视点も重要になってくるでしょう。爱甲さん、そしてご来场の皆様、ありがとうございました。

本イベントの実施にあたり、㈱ニューピークフィルムと阿寒湖観光协会より、映像素材を提供していただくなど多大なご支援をいただきました。ここに记して深く感谢申し上げます。

また結城幸司さんには、短編映画「七五郎沢の狐」(監督?脚本 すぎはらちゅん 版画?原案 結城幸司)の映像を一部、ご提供をいただきました。ありがとうございました。