
今回の讲义では、永井智也さんに、国立天文台で行われている人材育成プロジェクトや科学フェスティバルなど、科学を通じた地域活性化についてお话ししていただきました。永井さんは、国立天文台の研究员として科学プロデューサ?科学映像クリエータの人材育成に取り组み、筑波大学に移られた今も、东京国际科学フェスティバル総合プロデューサとしても活跃されています。
科学コミュニケーションを仕事にしていける人材育成を
国立天文台のプロジェクトである「科学文化形成ユニット」では、天文台がある叁鹰市(东京都)の地域再生につながる事业を行いながら科学を素材とした事业を起こすなど「食べていける」科学プロデューサ人材の育成を行っています。プロジェクトを修了した人は、科学映像のクリエータになったり、科学を素材にした新しい事业を起こしたりとさまざまなフィールドで活跃しています。
科学フェスティバルで地域活性を目指す
2009年から毎年开催されている东京国际科学フェスティバル。永井さんはその総合プロデューサです。东京国际科学フェスティバルとは、大人も子どもも科学を楽しみ技术に亲しめるお祭りとして、叁鹰市を中心として都内全域で行われるイベントです。このフェスティバルでは、市民がイベントとを访れるだけではなく、企画を実施する侧としても参加することができます。科学文化形成ユニットで育成した人材も积极的に活动しました。第1回、第2回と东京国际科学フェスティバルを开催してきた结果、科学に兴味を持っていたり、イベントを开くことに関心がある市民がたくさんいるということがわかりました。しかし、科学に兴味の薄い层に対してのアプローチはまだ课题として残りました。
第3回の今年は今后の継続的な开催を见据えて、さらに运営の基盘を固めるための仕组みづくりを行いました。资金调达や协力者を募ったりするための态势を整えたり、企画を自分で用意して参加する以外にも用意された会场でスタッフとして参加できるといった新たな参加の仕方ができるようになりました。今回の企画の一つ、「みたか太阳系ウォーク」では、叁鹰駅前の商店街を中心とし、叁鹰のまちを太阳系に见立てたスタンプラリーを行い、たくさんの人が参加しました。これはまちづくりと科学が融合した市民参加の新しい试みです。
科学フェスティバルは、科学に兴味があり地域で何か活动したいと思っている市民の交流の场となり、地域の活性化にもつながりました。科学に兴味の薄い市民にとっても、科学の「お祭り」が参加のハードルが低くなり、科学を楽しみ技术に亲しむチャンスになりました。今后はこのような活动が、都内や全国に拡大し、地域で主体的に活动する市民が増えていってくれればいいと思います。
科学の研究成果を社会で活用するための「代理店」的役割
国立天文台の研究成果を社会で効果的に活用していくために、合同会社「科学成果普及机构」を设立しました。合同会社は个人や公司で简便に起业でき、コンテンツ制作?コンサルティング业に向いた形态の组织です。现在、科学成果普及机构は国立天文台の研究成果を公开する一つの代理店のような位置づけで、科学映像の加工?提供や利用に関する相谈を受けたり、グッズ製作や天文イベントの企画などによる研究成果活用?普及事业を行ったり、科学や研究成果を普及できる人材を养成したりと様々な事业を展开しています。
今までの活动により、科学文化を伝えていきたいと思っている新たな人材を発掘できました。また、そのような活动が地域活性化にも贡献でき、研究成果を発表できる场としても机能しました。しかし、やはりそのような人材を育成できても、その人たちがビジネスを立ち上げることは困难なのが现状です。
今回永井さんにお話しいただいた中には、とても面白い科学技术コミュニケーションのアイデアがたくさん散りばめられていました。科学技术コミュニケーションを仕事にすることは、いばらの道を進むように大変なことだと思いますが、そのような人たちが一人でも多く活躍してほしいと思いました。(平等清夏 農学部生物機能化学科 学部4年)