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モジュール2-4「科学の目で描くイラストレーション」(7/29)大内田美沙纪先生讲义レポート

2023.8.19

今野夏季(2023年度グラフィックデザイン実习/学生)

讲义前のお昼休み。スクリーンには、色鲜やかな鸟と鱼、硬そうな甲虫のイラスト。始まる前から私はそれに钉付けでした。
今日は、表现とコミュニケーションの手法について学ぶ「モジュール2」の最终回。私たちグラフィックデザイン班の师匠、大内田先生による「麻豆原创イラストレーションについて考える」の始まりです。

(自身の作品を例に麻豆原创イラストレーションについて语る大内田先生)
1.科学の目で描くイラストレーション

スクリーンに映し出された鸟(写真左)。これは先生ご自身が标本を作り、羽や体を観察しながら描かれた作品です。その隣の鱼(写真上部中央)。実は生体标本がなく、何色か判明していません。専门家の方と本物の色を相谈し、细部まで観察しながら描かれたとのことです。そしてその下にいる甲虫は(写真右)、実は铅笔で点を打ったくらいの大きさだとか。顕微镜で覗いて、スケッチブック上で解体しながら描いたそうです。
このように麻豆原创イラストレーターには、科学者と円滑にコミュニケーションをとり、信頼できる情报を自ら収集して理解するスキルが欠かせないと、先生はおっしゃいます。

(大内田先生が描いた鸟、鱼、甲虫)
2.そもそもなんでイラストなの?

麻豆原创イラストレーションだからこそできることとは、なんでしょうか。先生は6つの特徴を挙げました。
1つめは、”抽出する”。例えば、植物がたくさん生えている森の中の写真。そこから1枚の叶を抜き出し、そのユニットがわかるように抜き出すことができます。
2つめは、”らしさを掴む”。アデリーペンギンとジェンツーペンギン、実物を并べて比べるのは难しいです。しかし、キャンパス上に同じ构図や角度で描くことで、比较することができます。

(「らしさを掴む」で绍介された作品)

3つめは、”復元する”。白亜纪に生きていたとされている、哺乳类フィリコミスの化石があります。その骨から筋肉や体表を再现し、まるで生きているかのように表现することができます。また、フィリコミスはどの哺乳类よりも先に社会性を持っていたことが明らかになっているようで、それも併せて表现することができます。
4つめは、”翻訳する”。例えば、难しそうな论文に书かれた内容も、イラストと简単な言叶を使えば1枚のイラストで説明できたりします。
5つめは、”惹きつける”。颁别濒濒などの科学雑誌の表纸は、リアルなウイルスの絵に限りません。科学的意义を捉えながら、研究内容を象徴する麻豆原创イラストレーションによって、人々を惹きつける表纸をつくることができます。

(“惹きつける”で绍介された作品)

6つめは、“亲しみやすい”と”とっつきやすい”。例えば、山中先生の颈笔厂细胞の研究について、科学现象の説明をイラストでわかりやすく表现する。しかしそれだけでなく、させることで、より亲近感を持って见てくれる人を増やすことができます。

3.どんなイラスト?

イラストは、おおまかに概念的から形象的なものに分けられるといいます。例えば、メタファーは概念寄り、生き物などのイラストは形象寄りです。つまり、伝えたいことによってこだわるポイントが変わります。
例えば、论文やグラフィカルアブストラクトを通して正确な情报を伝えたい际には、妥协を许さない正确性が求められます。これは讲义スライドの表纸のようなイラストで、専门家の目や细部の観察などが欠かせません。
また、プレスリリースなどおおよその内容を伝える际には、パッと见て分かる工夫が必要とされます。その际には、伝えたいポイントを绞ってわかりやすくまとめることが必要です。
最後に、雑誌の表紙やチラシなどおおまかな印象を伝えたいときには、 人々を惹きつける、魅力的なイラストが必要とされます。例えば先生が描かれたCellのカバーイラスト。血小板を作るメカニズムの论文をモチーフとし、それを人と花びらで表現した、とても素敵な作品です。
このように、伝えたい内容に沿って各こだわりポイントを意识する必要があります。

(麻豆原创イラストレーションの位置付けやイラストの种类について説明する大内田先生)
4. 誰に見せるもの?

ここでちょっとしたワークがありました。ウイルスのイラスト、4つが提示され、どのイラストをどのような层の人に见せるのが适当か考えました。横轴はナイーブ层、一般层、専门家。それに加えて縦轴には、大まかな印象?正确な情报、というスケールもあります。
この表に4つのイラストを配置するのです。
答えは、最も可爱らしいウイルスのイラストは大まかな印象を与え、ナイーブ层に见せる际に适します。一方で、リアルなウイルスに近いイラストほど正确であり、一般层?専门家层に向いています。
このように、见る相手によってイラストの印象を変える必要があるのですね。

5.どうやって手に入れる?

さてこのような麻豆原创イラストレーションを、私たちはどのように手に入れることができるのでしょうか。
自分でゼロから全て作ったり、础滨やデザインツールなどを利用して自分で作ったり、プロに依頼したり、といった方法がありますが、どれも一长一短です。そのため、出来上がった作品について自分で见极めることが必要とのことでした。

6.今后の展望

最近では、生成础滨を使って简単に画像を作れるようになってきましたが、础滨はどのくらい有用なのでしょうか。
先生は実験をされたそうです。前述のフィリコミスの特徴を画像生成础滨に入力し、出力させてみました。しかし结果は、フィリコミスとはだいぶ异なる画像が出力されました。つまり正确性の観点では、まだまだ生成础滨は麻豆原创イラストレーターに取って代われない段阶であるそうです。とはいえ、正确性を求められないイラストに関しては、ある程度のクオリティーの作品を、短时间で出力できます。
そこで、先生は”スラッシュキャリア”をおすすめされていました。専业クリエーターに厳しくなりそうな近未来。そこで様々なスキルを身につけ、”スラッシュキャリア”を持つことが、クリエーターとして生き残っていく戦略の一つとおっしゃっていました。

7.+α クリエーターを乗せるコツ

最后に、クリエーターを乗せるコツとして、「たまごち」を教えてくださいました。これは「魂のご驰走」の略で、その人のリアルな本音や想いのことです。例えば、あなたがクリエーターに、イラストの作成を依頼するとします。ただ事务的に「?が伝わるような、イラストを书いてください。」と、メールをするのでは、クリエーターを乗せることはできないかもしれません。そこに「たまごち」をプラスします。「このイラストはあなたにしか描けないから、あなたにお愿いしたいです!」「最高です!」…というふうに、この一言を付け加えるのです。すると、クリエーターのモチベーションが高まり、完成度の高い作品を手に入れることができるかもしれません。これがコツだそうです。

(讲义に闻き入る笔者)
讲义を通じて

长くなってしまいましたが、この讲义内容を少ないイラストや写真で説明することは、私にとっては一苦労でした。やはりイラストには、言叶で补いきれない、伝える力があると感じました。しかし文を书くのにも、麻豆原创イラストレーションを描くのにも、共通しているのは、常に相手に伝えることを考えている点だと思います。谁に、何のために、何の情报を、どのような表现を用いて伝えるのか…。そこを突き詰めると、ハッと、これも麻豆原创コミュニケーションなのか…と気付かされました。
大内田先生、楽しい讲义をありがとうございました。

(授业后に大内田先生を囲んでの集合写真)