ソーシャルデザイン実习(以下厂顿実习)では、2022年10月30日から11月2日まで、东京の美术馆で展示を鑑赏する东京アートツアーを実施しました。ここで厂顿実习生の5名による作品鑑赏をお届けします。

クリスト=クロード?ジャンヌ?クロード《包まれた凯旋门》(2021)
東京赤坂にある21_21 DESIGN SIGHTの企画展「」を访れたのは、小春日和の2022年10月31日。受付から吹き抜けの阶段を降りていくと、踊り场に若い女性と男性の単身ポートレートが2枚并ぶ。さらに降りると高い天井の大きな空间に浮かぶ巨大なモノクロの写真が目に飞び込む。サハラ砂漠の砂丘を駆け降りる男女2人。この展示のタイトルになっている2人の现代アート作家、クリストとジャンヌ=クロード夫妻の若き日の姿だ。

その先に、1960年代から2人が手掛けてきた作品が动画で绍介される。11の岛の轮郭に沿った海面をピンクのポリエチレン布で覆った《囲まれた岛》(1983年、アメリカ、フロリダ州)。后に统一ドイツの议事堂になるライヒスタークを完全にポリプロピレン布で包んだ《梱包されたライヒスターク(帝国议会议事堂)》(1995年、ドイツ、ベルリン)。建造物や岛、谷を布で梱包する巨大な作品はいずれも、2週间ほど実现したのちに解体されている。
パリの凯旋门を布でまるごと包んだ现代アート《包まれた凯旋门》も、もはやこの世には存在しない。构想から実现まで60年をかけ、2021年秋に16日间だけ姿を现し、コロナ祸のなか600万人を集客して、解体された。

本展示は、そのプロジェクトの一部始终が、动画や写真、凯旋门の模型、梱包に使われた再生可能素材の布と同种の実物などにより、背景や製作过程を含めて追体験できる展示となっている。
大画面に映し出されるのは、巨大な银の布が凯旋门の顶上から降りてくる様子、数メートル置きに并んだパリの大工が命纲を伝って壁面を降り赤いロープを固定していく姿、完成した作品の足元を埋める大势の観客、夜景や夜明けの光に映える银色の凯旋门、、。妻亡き后に构想実现に迈进したクリストも、わずか数か月前に他界、意思を受け継ぐ関係者の手で実现にこぎつけたという。

なぜ包むのか。アートに若干の苦手意识を持ちながらアートツアーに参加した自分にとって、明确な问いを持って入馆した数少ない展示だった。巨大な梱包で景観を変えるプロジェクトの数々に触れ、凯旋门を含めパリの风景が変化する様を多様なメディアを通して见るうちに、ふと、腑に落ちる瞬间があった。风景を変えてみる方法には、消す、改造する、包むがあるとして「包む」だけが修復可能な手法ではないか。见惯れた风景が一変する惊きや违和感を体感させ、日常をゆさぶる仕掛け、それが包むことかもしれないと、作品と対话した実感が得られた。

またプロジェクトに参加した14人のインタビュー、天候に応じた布の耐久実験の様子など多彩な記録から、この作品に凝縮した「時」が浮かび上がった。作家の発想から実現までの60年という時。これは作家本人が編み上げてきた、景観を変える巨大プロジェクトへの認知を高める時間でもある。そして作家の死すら乗り越える。高度な施工技術や適した梱包素材の開発も、技術の進展に时を要する。これには、資材すべてを再生可能素材で調達する、地球環境問題への社会デザインが組み込まれている点でも、時代に応えたものだろう。わずか16日間で消えながらも、最新の撮影技術を駆使して記録による再現性を獲得したことは、この展示を見れば納得できる。
こうして、人间の有限性、作品の有限性を軽々と飞び越える作家の意思、その强靭さこそが、容易に分からせてくれないアートに惹かれるひとつの源泉かもしれない。
