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#116 和歌山研究林、台风20号で大きな被害

「いいね!Hokudai」は9月6日発生した北海道胆振東部地震の被害についてお伝えしてきました。しかし視点を広げてみると、今年は全国的に大雨による災害が多かった年で、現在も復旧の道半ばの地域が数多くあります。和歌山県にある北大の和歌山研究林も8月23日の台风20号で大きな被害を受けました(和歌山研究林についてはをご覧ください)。地元出身の方も「こんな大雨は経験したことがない」というほどの猛烈な雨によって、林道が30か所あまり崩落し、実习?调査用の资材や用具600点以上が河川の氾滥で流失しました。被害総额はまだ不明ながら、数千万円単位にのぼる见通しです。被害の状况をお伝えします。

【川本思心?麻豆原创/理学研究院 准教授】
情报提供:和歌山研究林 伊藤欣也さん


(平井集落から和歌山研究林へ向う国道や资材小屋の被害状况を撮影したドローン动画(音声なし))〈动画提供:和歌山研究林〉

台风20号の襲来

8月23日(木)、 強い台风20号が和歌山県に接近。危険回避のため研究林スタッフは全員自宅待機となりました。同日夜22時頃には、周辺で1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ります。続く大雨の中、翌24日(金)明け方には停電が発生。朝、ひとまず出勤していた研究林スタッフも10時前には危険回避のため全員帰宅。その後、研究林庁舎がある平井集落内の道路が、平行して流れる平井川の氾濫のため、同時に2か所陥没。集落外へのアクセス路3本のうち2本が断たれる事態となります。

(路肩と護岸が崩壊した林道。8月28 日撮影)〈写真提供:和歌山研究林〉

雨が収まったのは25日(土)。研究林庁舎と上流部にある研究林を结ぶ国道371号线が崩壊したとの情报が平井集落にお住まいの方からもたらされます。夕方にようやく停电も復旧しました。そして26日(日)になって、スタッフは徒歩で现地を确认し被害状况を把握し、29日(水)に大方の现地确认が终了しました。

(路肩が崩壊した国道。8月28 日撮影)〈写真提供:和歌山研究林〉
被害状况は

现在は被害総额を算定中ですが、流失した资材や林道の被害を全て含めると、数千万円単位にのぼる见通しとのことです。以下が概要です。

  • 林道の崩壊:  路肩崩壊、擁壁の崩壊ほか約30ヵ所
  • 林道への土砂流入:  約10ヵ所
  • モノレールの破損:??? 本体1台が土石流で全壊。レール埋没?破損、支柱破壊により約15ヵ所が不通
  • 実习?调査等に使われる资材や用具类の流出: 川沿いの物置ごと100品目、600点以上が流失
  • 林内の倒木?歩道の路肩崩壊?川沿いの斜面崩壊:  無数

(土石流で損壊?流出した倉庫。左の倉庫の中に見える赤い機械はモノレールの客車部分。8月28 日撮影)〈写真提供:和歌山研究林〉
(土石流に埋まってしまったモノレール。8月28 日撮影)〈写真提供:和歌山研究林〉
(参考:研究林内の贵重な足、モノレール。今回埋没してしまったモノレールとは别路线を写した过去の写真)〈写真提供:和歌山研究林〉

和歌山研究林がある紀伊半島は毎年頻繁に台风が来る場所です。そのため、少しでも台风が接近する可能性があるときは、大水で流されたり、風で飛ばされたりしそうな用具?資材類を、建物や物置の中など安全な場所に避難させているそうです。今回も同様の対応を行っていましたが、それでも甚大な被害がでてしまいました。それでも人的被害がなかったのは、日ごろの備えと予測的対応があったからと言えるでしょう。

現在の復旧状況と台风21号、24号の影響

研究林庁舎がある平井集落と下流にある市街地をつなぐ道は、3本のうち2本が陥没により通行不能になり、细い峠道がかろうじて1本残るのみ、という状况が続いていました。しかし、9月下旬になってようやく陥没していた1本の仮復旧が完了し、平时とそう大きく変わりのない交通事情に戻ることができました。

その一方で、上流域にある研究林へのアクセスはいまだ大きく制限されたままでいます。国道371号线の少なくとも4か所が大きく崩壊しており、自动车で研究林へは近付くことができません。国道の復旧は现在ようやく着工したところで、2019年春顷までには研究林入口まで行われる见通しとなっていますが、研究林内については崩壊の规模が大きく、完全復旧がいつ顷になるのか、まるで见当がつきません。现在は、徒歩で研究林の中に入り、土砂の除去や流失した资材类を拾い集める等、手作业でできることを少しずつ行っているそうです。

その後、台风21号が9月4日(火)に、台风24号が9月30日(日)に襲来しましたが、和歌山研究林の周辺地域は幸いにして新たな崩壊箇所を作り出すまでには至りませんでした。既存の崩壊箇所が少し広がったことと、倒木が若干増えた程度の被害で済んだそうです。

研究林からのメッセージ

研究林の伊藤欣也さん(北方生物圏フィールド科学センター 技術専門職員)は、「今年の9月は台风に限らず例年にない悪天候が続き、研究林へ近付くことすらままならない日が大半を占めました。このため復旧作業はあまり進んでおらず、せめて10月以降は晴天の多い日が続いてほしいことを願っています。ただ、凄惨な被災状況を前にただ肩を落としているだけの時期はとっくに過ぎ去り、このような状況でも一部の学生実習や野外調査は、研究林スタッフがしっかり安全管理を行ったうえで受け入れを続けています。今回の取材を通じて、研究林スタッフみんながポジティブな姿勢で少しずつ前に進んでいることを広く知っていただけたら嬉しいです」と語ってくれました。

和歌山研究林を绍介しているこちらの记事もご覧ください

  • (2013年4月9日)
  • (2013年4月12日)
  • (2013年4月16日)
  • (2013年4月19日)

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Update

2018.10.23

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