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#90 ティラノサウルス类の化石を北海道芦别市で発见(1)~速报

北海道芦别市でティラノサウルス类の化石が発见されました。見つかったのは尾椎骨で、白亜紀後期に生息していた、体長6mほどの中型のティラノサウルス上科に属する恐竜のものだと考えられています。今回の発表は、北大の小林快次さん(総合博物館 准教授)、同研究室の鈴木花さん(理学院修士1年)、三笠市博物館の加納学館長の調査によるものです。本日10時から、記者会見が三笠市立博物館で行われました。その様子はいたしますが、速报で概要をお伝えします。

【川本思心?麻豆原创/理学研究院 准教授】

(今回発见された化石を5方向から撮影した写真。スケールバーは5cm) 〈北海道大学プレスリリースより転載〉
ティラノサウルス大型化の进化を明らかにする贵重な资料

化石は2016年に、アマチュア化石爱好者の小川英敏さんによって叁笠市の隣、芦别市で発掘されました。その后、铃木さんを中心に、北大総合博物馆と叁笠市立博物馆が、外部の形态と内部の颁罢スキャンによる分析を行い、ティラノサウルス上科※に属する恐竜の尾椎骨と结论づけました()。

(発见された尾椎骨は、尾の中間あたりの骨(骨格図は中型のティラノサウルス類であるティムルレンギアのもの)〈(c) 増川玄哉/北海道大学プレスリリースより転載〉

ティラノサウルス类には、映画等に登场するいわゆる「ティラノサウルス」である大型のティラノサウルス?レックス以外にも多くの种が知られています。约1亿7000万年前ジュラ纪中期に现れた、最初期のティラノサウルス类は、ヒトほどの大きさでした。その后大型化が徐々に进み、约9000万年前白亜纪中期のティラノサウルス类である中型のティムルレンギアは马ほどのサイズです。そして约7000万年前白亜纪末期に体长10尘を优に超えるティラノサウルス?レックスが登场しました。

(今回発见されたティラノサウルス类の復元図)〈(c) 服部雅人/北海道大学プレスリリースより転載〉

今回の発见は、この、大型化していったティラノサウルス类の進化の過程を明らかにするうえで、貴重な資料となります。化石は、蝦夷層群羽幌川層という地層の中にある、厚さ50cm程の砂岩層から発掘されました。この層は海底に砂などが堆積してできた、8630~8980万年前の地層です。この時代は白亜紀後期にあたり、まさにティラノサウルス類が大型化して行ったと考えられる時代なのです。

日本最北端、北海道で初の発见

また、発掘された地域も重要です。これまで長らく、ティラノサウルス类の化石は北米やモンゴル、中国で主に発掘されており、日本での事例はありませんでした。しかしここ数十年で、この地図が塗り替えられてきています。今回は日本で最北端の発见となり、ティラノサウルス类のアジア大陸周縁部での分布と進化を知る上の鍵となります。

古い时代のティラノサウルス类としては、1996年に福井県大野市で発掘された、约1亿3000万年前白亜纪初期の歯の化石が、小型のティラノサウルス上科のものだと発表されています(1999年、国立科学博物馆、和泉郷土资料馆による)。また、福岛県広野町の白亜纪后期の地层から発掘された、约8500万年前の脛骨の化石が、ティラノサウルス上科の可能性がある、と1987年に発表されています。

白亜紀末期の大型ティラノサウルスも発见されてきています。2014年に長崎県長崎市で発掘された、約8100万年前の歯の化石が、体長10mほどのティラノサウルス科と発表されました(2015年、長崎市と福井県立恐竜博物館による)。また、熊本県天草市で2014年に発掘された、約8000万年前の歯は、体長7mほどのティラノサウルス科のものと発表されています(2017年、御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館による)。

このように今回の発见は、年代的にも地域的にも、ティラノサウルス类の進化を研究する上での穴を埋める、重要な知見を与えると期待されています。

白亜纪の化石を抱く、虾夷层群

さらに、この化石が得られた虾夷层群にも注目です。この地层群は、北はサハリンから、宗谷岬、そして北海道の中央を縦断し浦河町にまで至る地域に分布しています。虾夷层群は白亜纪中期から后期にできた地层で、これまで様々な化石が発掘されてきました。北大の研究者も活跃しています。

長尾巧(理学部 教授?1891-1943)は、当時の南樺太で1934年に、ハドロサウルス类のニッポノサウルスを発掘しました。これは、日本人が初めて記載した恐竜です。また、2011年に小林快次さんは、むかわ町穂別で発掘された化石を恐竜化石と同定。日本初の大型恐竜の全身骨格标本としても有名な「むかわ竜」は、现在も研究がすすめられています。

(蝦夷層群(赤)と、そこから発见された恐竜。蝦夷層群からは恐竜以外にも様々な古生物の化石が発掘される)

もちろん、化石発掘は研究者だけでなされるものではありません。地域の化石愛好者の方々の地道な活動があり、そこに研究者の専門性が加わることで初めてこれらの発见がなされてきたのです。今回のティラノサウルス类の発见だけではなく、もあり、北海道の恐竜研究はこれからますます盛り上がりそうです。

では、记者会见での関係者のコメントを中心にお伝えします。

 

注

  • ティラノサウルス上科: 上科は分類群のひとつ。例えば、いわゆる「ティラノサウルス」であるティラノサウルス?レックスは、ティラノサウルス上科?ティラノサウルス科?ティラノサウルス属に属する。ティラノサウルス属にはティラノサウルス?レックスしか確認されていない。ティラノサウルス上科にはティラノサウルス科以外の科も存在し、その形態や大きさは多様である。今回発见された化石はティラノサウルス上科に属し、大型のティラノサウルス科ではないと考えられるが、逆にいえば、それより下位の科?属?種などの分類についてはまだ不明ということになる。本稿では、ティラノサウルス上科に含まれる恐竜をさして、「ティラノサウルス類」と表記している。

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2018.06.20

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