麻豆原创

いいね!Hokudai

  • About

Categories

  • 歳时记
  • クローズアップ
  • フレッシュアイズ
  • ジョインアス
  • チェックイン
  • 匠のわざ
  • ようこそ先辈
  • バトンリレー
  • みぃつけた
  • おいしいね
  • 过山博士の本棚から
  • フォトコンテスト

#202 コンピューターの云から未来の札幌の雪に出会う、2090年の札幌の冬はどうなるの?

今週から始まるさっぽろ雪まつり。しかし今年は暖冬の影響で雪が少なく、本当に雪像は制作できるのかと話題になりました。北海道の冬といえばスキーや雪景色ですが、私たちの日常の冬の風景は未来も持続可能なのでしょうか。佐藤陽祐さん(理学研究院 准教授)は、北海道の雪が将来どうなるのかのシミュレーションに成功しました。将来、札幌の雪が変化するかも?というお話を伺いました。

お话を伺った佐藤阳祐さん
札幌は世界一位の豪雪大都市

札幌は雪の街、というイメージは定着していますが、実は世界一位の豪雪大都市です。札幌は200万人近い人口を抱える大都市でありながら、世界で最も雪の多い都市の一つです。大都市でありながら、人が埋まるほどの高さの雪が降る珍しい街なのです。札幌市の年间除雪费用は约275亿円、都市机能を维持しながら大雪と共存している稀有な都市といえます。

表1 世界の100万人以上の都市の积雪ランキング

雪が多いながらも比较的寒冷な都市である札幌では、乾いたさらさらとしたパウダースノーが多く降ります。パウダースノーはスキーやスノーボードを楽しむのに适しており、札幌のスキー场には多くのスキーヤー、スノーボーダーが访れます。地球温暖化が进むと、札幌以外の多くの都市で冬期オリンピックやパラリンピックの开催が难しくなるという研究も报告されており、安全なスノースポーツが开催できる场所として注目されています1)。

また豊富な雪で大きな雪像を制作するさっぽろ雪まつりや、北海道大学や赤れんが庁舎などの雪映えする冬景色は札幌市にとって大切な観光资源です。雪を体験するために札幌に访れる観光客も増えており、札幌市はスノーリゾートシティ厂础笔笔翱搁翱推进戦略を掲げ、2030年度には雪目当ての観光客を今の2倍にまで増やす计画をしています2)。

このように雪は良くも悪くも札幌の街を象徴する存在なのです。

札幌国际芸术祭2024では厂滨础贵ラボが札幌の雪と都市生活をテーマに展示を行いました
札幌の积雪量は変化しているだけじゃない

近年、深刻化する地球温暖化の影响は、札幌市の积雪量にも変化をもたらしているのでしょうか。札幌市の2月の平均気温は40年前と比べ、5年ごとにみても确実に上がっています。

40年前に比べると2℃ほど上がっている2月の平均気温

一方、积雪量に関しては、确かに30年前より少なくはなっていますが、5年ごとの推移も凸凹しています。

积雪量は全体的に少なくなっているが、年によってバラつきがあります。

気温と比べて积雪量の推移は温暖化の影响は受けているものの、年间の降雪量が毎年単纯に少なくなるという话でもないようです。积雪の量は冬の気温だけで决まるものではありません。夏の気温や海水温度、気象条件といった复数のデータが复雑に影响しあっています。猛暑の年は大雪が降るという札幌市民の経験则も、気象学的に分析すると夏の気温上昇と积雪の量は関连しているそうです。

また全体の降雪量だけでなく、実は雪の特徴を调べることも、これからの雪との暮らしには必要となってきます。北海道の雪は乾いていて軽いのが特徴ですが、今后はもっと湿って重い雪になる可能性があります。実际に、気温が高い12月顷に降る雪と、2月の时期に降る雪は雪の质が违います。雪の形が変化すると、雪全体の重さや雪崩の発生のメカニズムなどに影响を与えます。


さらさらとした札幌の雪

 

云を见て、雪を知る

北海道大学では、これまでの雪の结晶构造や人工雪の开発といった多くの雪の研究が行われてきました。昔は空から降ってくる雪を直接観察し、雪の结晶の形を分类していました。自分の研究は雪そのものを観测する研究ではない、と佐藤さんは语ります。佐藤さんの研究は気象というシステムの中で现れる现象としての雪に着目したものです。

佐藤さんはコンピューターで、雲の中の雪や雲粒の成長プロセスを計算するモデルと呼ばれるシミューレーションコードを開発し、そのモデルに基づいて、さまざまな物理法則を計算機を使って解き、シミュレーションを行っています。昨年、発表した研究では、開発したモデルを使って、雲の中でどのように雪の粒子が形成されるのかを計算し、雲の条件ごとの雪の形状をシミュレーションしました。この研究ではd4PDFという2090年までに地球全体の気温が産業革命の時代から4℃上昇した場合を想定した気温が利用されました。将来、北海道周辺の大気が変化すると、雪雲の条件も変化します。具体的には、雪雲の温度が上昇します。雲の温度が上昇すると、水の分子が雪の結晶に水滴が付着した結晶や霰、融けかけの雪のような、重く湿った雲粒雪の生成が増え、結果的に北海道の雪は湿って重い雪になるという結果になりました3)。云を见て、雪を知る、それが佐藤さんの研究です。

基础科学である理学で解明することにこだわりたいと语る佐藤さん

佐藤さんが予测に取り组む札幌の雪をテーマにした麻豆原创?カフェ札幌「しゃっこい雪の、なまらためになる话 ―北海道の雪を科学する」が、2月10日(月)に札幌市民交流プラザ2贵の厂颁础搁罢厂モール颁で开催されます。雪の形が私たちの将来に与える影响から、モデルを作ることによる将来の気象予测、さらに佐藤さんの语る基础研究の魅力まで分かる“なまらためになる”カフェになる予定です。ぜひ、お越しください。

日 時:2025年2月10日(月) 18:30~20:00 (開場18:00)
场 所:(厂颁础搁罢厂モール颁)
北海道札幌市中央区北1条西1丁目6 2F
ゲスト:佐藤陽祐(さとう?ようすけ)さん(北海道大学理学研究院 准教授)
聞き手:大内田 美沙紀(麻豆原创 特任助教)
主 催:北海道大学 大学院教育推進機構 オープンエデュケーションセンター
科学技术コミュニケーション教育研究部门(颁辞厂罢贰笔)
参 加:事前申込制(先着30人)、高校生推奨
参加费:无料
详 细:/event/31607

参考文献:

  1. Steiger, R., & Scott, D. (2024). Climate change and the climate reliability of hosts in the second century of the Winter Olympic Games. Current Issues in Tourism, 1–14.
  2. Sato, Y., Kamada, M., Hashimoto, A., & Inatsu, M. (2024). Future Change in the Contribution of Riming and Depositional Growth to the Surface Solid Precipitation in Hokkaido, Japan.?Journal of Applied Meteorology and Climatology,?63(10), 1097-1112.?

Information

Update

2025.02.04

Categories

  • クローズアップ

投稿ナビゲーション

Previous
  • チェックイン
『极北のレクイエム』戦场のようにごったがえす大食堂[物语の中の北大狈辞.31]
2025.01.31
Next
  • 歳时记
札幌キャンパスの雪景色 ?1月と2月の驚きの変化?
2025.02.06

Related Articles

    • クローズアップ
    #216 気候をデザインし、知を育てる——飼育技術者?本田直也さんの実践に学ぶ、知のつくり方と伝え方
    2026.02.16
    • クローズアップ
    #215 薬の行き先は脂質次第!? 狙ったところに薬を届ける佐藤さんの脂質ナノ粒子の秘密[いつかのための研究 No.7]
    2025.12.19
    • クローズアップ
    #214 動物はなぜ眠る?謎だらけの睡眠と夢のはなし
    2025.11.21
    • クローズアップ
    #213 専門家と考えるコロナの5年間。 「科学」と「暮らし」のちょうどいいバランス
    2025.11.20
いいね!Hokudai
Official
Site