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#6 ムーミンたちが教えてくれること。(前编)

世界中で爱される北欧フィンランド生まれのムーミン。今年2014年はムーミンにとって特别な年。来る8月9日に原作者トーベ?ヤンソンの生诞100周年を迎えるのです。このブーム以前から、ムーミン物语とフィンランドの教育に共通点を见出し、讲义を通して学生と共有してきた池田文人さん(高等教育推进机构 准教授)。今回は、池田さんのムーミンコレクションとムーミンの奥深さについてお话を伺いました。

ムーミンの部屋

池田さんのお部屋に入ると、机や棚には色とりどりのムーミングッズや本。壁にはポスター。まさにムーミンの世界です。天井からはデンマーク製のモビールがお出迎えしてくれました。

(一番上から(ちらっと见えている)ミィ、ムーミンパパ、ムーミンママ、スニフ、スナフキン、そして后ろを向いているムーミンです。)

「原作者のトーベ?ヤンソンは、ムーミンたちを「小さな生き物」と呼んでいます。妖精でもカバでもなく、ひょっとしたら私たちの近くにいるかもしれない存在です。ムーミン物语はおとぎ话ではなく、私たちの身近で起こっている现実の物语だと、トーベは考えていたようです」。

早速ムーミンについて语る池田さん。さぞやムーミンマニアなのかと思い、ムーミンとの出会いについて伺うと意外な答えが。「実は初めはすごくバカにしてたんです。子供向けで、妖精だかなんだかよくわからないなあって」。

(手前のちょっとシュールなムーミンたちはフィンランドのお菓子のおまけ。奥の日本製とは雰囲気が违います)

ムーミンとの出会い

池田さんは2000年に民間企業から北海道大学の高等教育推進機構に着任しました。そしてその経歴から、産学連携の成功国であるフィンランドの教育に興味を抱きます。翌年の2001年、フィンランド視察で子供たちの個性を重視し、個の自立を目指すフィンランドの教育に触れ、現地の教師の言葉“Your way is teaching, not learning”に大きな刺激をうけます。

派手ではないけれど先进的なフィンランドの教育を北大生に知ってもらおうと、池田さんは教材に使えるものを探します。その中で初めてムーミン物语を手に取ります。池田さんが初めて読んだのはムーミン物语の第1巻『小さなトロールと大きな洪水』。これが池田さんとムーミンとの出会いでした。

(ムーミン物语は世界中で読まれています。写真は第2巻「ムーミン谷の彗星」。左から英语版2册、スウェーデン语版、日本语版です)

(大量の本にはそれぞれ「池田印」が。池田ムーミン文库が开けそうです)

ムーミン物语が伝える「个の确立」

「原作を読んで、ムーミンがフィンランドの教育以上に、フィンランドの教育を具现化していることに気づきました。色々な人と接することによって他者のことを理解し、また自分の中の葛藤を超えながら个を确立していく话がムーミン物语のなかにはあります。それはフィンランドの教育が目指すものとまさに同じなんです。」

(『小さなトロールと大きな洪水』は1945年に刊行されたムーミン物语の原作第1巻)

ムーミンシリーズは全9巻からなりますが、登场人物は全巻同じではありません。途中からぱたりと登场しないキャラクターがいたり、ムーミン一家全员が登场しない巻もあります。「途中でいなくなっていくキャラクターたちを调べていくと、やはり自分を确立したから消えて行ったというケースが多いんです。逆にムーミン一家は最后まで残っています。それは彼らが他のキャラクターの个の确立を媒介しつつ、彼ら自身は确立していないからなのです。」

(宝物が大好きなスニフ。彼は第4巻『ムーミンパパの思い出』で姿を消します(短编集を除く))

例えば第8巻『ムーミンパパ海へ行く』。この物语でムーミンパパは家族を强引に引き连れて寂しく荒れ荒んだ孤岛に移り住み、灯台守として生きることを决意します。「なぜかというと、ムーミン谷はムーミンママの影响力が大きすぎて、自由になりたいんですよね(笑)。ムーミンパパが男としての沽券を復活させるために孤军奋闘するのがこの物语です。実はムーミンパパの自立の物语であると同时に,ムーミンママやムーミントロールも苦悩と葛藤を経て自立して行く物语です。」

一方の第9巻『ムーミン谷の11月』で自立をするのはムーミン一家の周りのキャラクター达です。「この巻ではムーミン一家が登场しません。それぞれの思惑を持ったキャラクターたちがムーミン屋敷に集まることで、お互い何らかのインタラクションを起こし、自分を见つけて帰っていくというお话です。もうムーミンたちを頼らなくてよいということなのです。」

トーベ?ヤンソンは第二次世界大戦という厳しい时代に20代から30代を过ごしました。また母亲との结びつきが非常に强く、ムーミン物语を书くときは母亲に相谈していたと言います。ムーミンの第一作は终戦と同じ年に书かれ、母が亡くなることでムーミン物语も终わりました。「ムーミン物语は、大国に挟まれたフィンランドや、トーベ?ヤンソン自身の自立の歴史がその背景にあると言えるかもしれません。」

(各国の研究者によるトーベ?ヤンソン论文をあつめた専门书。泳いでいるのがヤンソンさん)

(池田さんが一番お気に入りのグッズ。左はフィンランドのヘルシンキ?ヴァンター空港、中心は现地の古着屋さんで买ったネクタイ。右は日本製)

単なる児童小説と思われがちなムーミン。奥が深いですね。后编は、まだまだあるコレクションと一绪に、池田さんの讲义「ムーミンの国へようこそ!」や人気者ミイについてご绍介します。

【小仓加世子?农学院修士1年/颁辞厂罢贰笔本科生】

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2014.07.01

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