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74麻豆原创?カフェ札幌「梦のプラライフ?二酸化炭素を资源に?」开催されました

2014.2.19

紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて2014年2月16日(日)、第74回麻豆原创?カフェ札幌「梦の“プラ”ライフ?二酸化炭素を资源に?」が开催されました。

ソチオリンピックで北海道出身の葛西纪明选手が银メダルを获得したおめでたい日でしたが、札幌はあいにくの强风と雪。しかし60名ほどの方が会场に足を运んでくださいました。

今回のゲストは2人いらっしゃいます。北海道大学低温科学研究所教授の田中歩(あゆみ)さん(植物生理学専攻)と、同工学研究院教授の田口精一さん(环境微生物工学専攻)です。

左が田中歩さん(北大低温科学研究所) 右が田口精一さん(北大工学研究院)

「&濒诲辩耻辞;プラ&谤诲辩耻辞;ライフ」とは?

「梦の"プラ”“ライフ ?二酸化炭素を资源に?」というタイトルには、"プラ”ント(植物)と"プラ”スチックで循環型社会を実現するという夢が込められています。

植物を相手に光合成の秘密を解き明かそうとしているのが、低温研の田中歩さん。そうした基础研究を元に、究极のエコ技术「バイオプラスチック」を开発して、持続的な社会を目指しているのが工学研究院の田口精一さんです。お二人の研究は、田中さんが基础研究、田口さんが応用研究という役割分担で密接に结びついています。

二酸化炭素と闻くと、地球温暖化の原因という&濒诲辩耻辞;やっかいもの&谤诲辩耻辞;のようなイメージを持っているかもしれません。しかし见方を変えれば、二酸化炭素は大切な「资源」ともいえるのです。

光合成メカニズムを解き明かし 植物をパワーアップ!

まずは田中さんのお话からです。光合成は、二酸化炭素から糖をつくります。糖は、植物の中で色々なたんぱく质や脂肪の材料になり、体を作っています。地球上の生物は、ほぼすべて、最终的には植物が光合成によって作り出す有机物に依存しています。私たち人间も含め、二酸化炭素を资源とすることで生物の世界は成り立っているのです。

田中歩さん(北大低温科学研究所?教授) 

意外と植物は、强い光は苦手だそうです。ところが田中先生によると、遗伝子工学によってアミノ酸の配列を変えることで、强い光でも光合成ができるように植物の能力を高めることが可能だそうです。また緑を长く保つ(ステイグリーン)植物を作ることで、食粮不足なども解决できるかもしれないとのことです。

田中さんたち研究者は、35亿年の长い歴史の中で効率的に进化しきった光合成メカニズムを人间が変えることなんてできないと考えていたそうです。しかしよくよく调べてみると植物にも进化的な制约があったことが分かり、もうちょっと人间の役に立つ方向へ光合成を改変できるかもしれない、最近の研究でそんな可能性が出てきたのだそうです。

ファシリテーターをつとめた滝沢麻理(颁辞厂罢贰笔)

梦のエコ技术?バイオプラスチック

次は田口さんのお话。石油ではなく、植物や微生物からプラスチックを作り出す、バイオプラスチック技术が世界的に注目を集めています。すでに多くの公司によって车の内装、コピー机、ペットボトルなど身近な製品に加工されて身の回りにも増えてきているそうです。

植物由来のプラスチック?バイオプラスチックは、微生物によって二酸化炭素と水に分解されそのまま土に还るので、「究极のエコ」といえます。体内で消えてしまう伤口を守るシートなど、医疗への活用も进んでいます。

田口精一さん(北大工学研究院?教授)

また现在、北大の农场で3尘くらいの丈のジャンボススキを育てています。このススキを分解酵素を使って液体にして、微生物によって最终的には燃料や材料へと転换する研究が进んでいるそうです。

他にも田口さんはペットボトルやゴルフのティー、买い物袋など、既に実际に使われているバイオプラスチック製品をたくさん见せてくださいました。

二酸化炭素は资源にできる!

地球の长い歴史の中で、二酸化炭素は有机物へと姿を変え、我々生物の世界を作り出してきました。今では空気の中で二酸化炭素が占める割合はわずか0.03%です。しかし近年、この浓度は人间の生产活动によってどんどん増えています。

田中さんが効率的な新しい光合成システムを生み出して、二酸化炭素を植物の体内に取り込み、そうした植物をバイオプラスチック等として田口さんが活用していく。そんな連携プレーで、化石资源によって新たな二酸化炭素を排出することのない、持続可能な社会を実現できるのです。

后半は活発な质疑応答が行われ、アンケートでは、「颁翱2が资源であるという见方」がとても印象に残った、「颁翱2ががプラスチックになりまた再生できること」に惊いた、といった声が寄せられました。

北海道の豊かな自然资源を生かした最先端研究。持続的な社会システムが将来実现するかもしれないと予感させてれる素晴らしいお话でした。田中さん、田口さん、ありがとうございました。