选科A「Black PARK」
岩本 凜、西村 華純、福田 佳緒里、三橋 亜紀、山本 法子 & 朴 炫貞
1年前には谁しも想像すらしなかったほど変化した、私たちの世界。
海外はおろか、国内ですら自由に旅をしづらくなる一方、変化した生活様式の中でますます高まる健康意识…
そこで私たちは、この新しい时代の生活の中で食生活や免疫力の面から注目されたものの一つ「発酵食」に着目し、中でも日本の代表的な発酵食である「纳豆」について、科学的な侧面から伝えることはできないかと思い至りました。
全员が「はじめまして」の状态からオンラインミーティングのみで相互理解を深め、长时间にわたる议论や紆余曲折を経た结果、オンラインによる时空间を超えた「旅」という形で、「20世纪初头の北大」「现在のアジア辺境地」「未来の砂漠」という3つのスポットにおいて科学的?歴史的?民俗学的侧面から纳豆にアプローチすることで、视聴者が旅を楽しみながら麻豆原创への気づきを得ることを目标に、本イベントを立案しました。
<オープニング>
まずは日常空间からオンライン参加をしている参加者に対し、非日常の旅への思いを驰せ、イベントの世界観にスイッチしてもらうきっかけとして、「あなたは最后(直近)に、いつ?どこへ旅をしましたか?」という问いかけをしました。
窜翱翱惭のコメント栏と、ライブ放送されている驰辞耻罢耻产别のコメント栏への书き込みで回答を募ったところ、约30件の回答を得ることができました。回答からは、近くの山や海も旅の目的地となりうることや、今年の初めまではギリギリのタイミングで海外を旅した人も见られた一方、自粛期间はやはりどこにも出かけられず、再び夏顷から少しずつ旅に出かけているという様子を伺うことができました。
<纳豆と、旅をする>
さて、いよいよ纳豆とめぐる旅へと出発です。
近代納豆の幕開けをたどる旅 ~1918年の北海道大学へ~
1918年の北海道大学を目的地として、后に纳豆博士とも呼ばれる半泽洵教授の绍介から始まりました。
半泽教授は日本における近代纳豆製法の第1人者であり、図らずも颁辞厂罢贰笔の舞台となっている北海道大学で纳豆菌(枯草菌)の研究を行った人物で、卫生的で効率的な纳豆の作り方のほか、纳豆の製品パッケージの监修なども手掛けていました。
パッケージの中には「バターにていためオムレツ又はライスカレーの原料として御使用下さい」などと、纳豆を使った料理のレシピも书かれており、実际に调理されたものを旅の食事として提案するという形で绍介しました。
納豆のルーツをたどる アジア辺境の旅
この旅ではまず、纳豆はアジアの辺境食であると言われていることについて解説したのち、「标高500尘~1500尘かつ森林である地域=辺境地」とされていることから1)、骋滨厂を用いてアジアにおける标高500m~1500mの地域と森林域を抽出し、さらに両者が重なる地域を抽出することで「辺境地マップ」を作成しました2)。
続いて多様なアジアの纳豆について、その种类の多さを写真で示しながら绍介しました。
アジアには多种多様の纳豆があり、韩国のチョングッチャン、中国湖南省の豆鼓、ミャンマー?ナガ产地のチュシュエ、ミャンマー?タウンジーの碁石纳豆、タイ?チェンダオの蒸し纳豆、タイ?チェンマイのせんべい纳豆、インドのバーリュ、ネパールのキネマなど、その数は日本人が想像しているよりも多いことがわかりました。
そして、先ほど作成した辺境地マップに、アジアで作られている纳豆の分布を重ねてみると、见事に一致!
やはり纳豆はアジアの辺境食である、ということが示唆されました。
また、発酵させる际に用いる纳豆を包む植物についても、日本と韩国の纳豆は稲藁を使う一方で、アジアでは多様性があり、シダやイチジク、バナナなどの叶を用いることや、アフリカでもバオバブの実などを使った纳豆があること3)も绍介しました。
纳豆でリゾート化 エチオピアのダナキル砂漠への旅
最后の旅では、纳豆がこれまでのように食品として消费されるだけでなく、将来的にエコマテリアルとして砂漠地域で活用されるというプランを示しました。
ダナキル砂漠は夏の気温が50度を超えるといわれ、人间が住める最も暑い场所としてギネス登録されているにもかかわらず、极限の地ならではの景観の美しさで旅行者に人気の砂漠ですが、この旅では厳しい环境でも人が快适に旅行できるように、纳豆の性质を活かしたテクノロジーでオアシスをつくることを提案しました。
纳豆のネバネバ部分に紫外线を当てるなどして加工した「纳豆树脂」は、市贩の纸おむつの5倍の吸水力を持っており、砂漠に降る贵重な雨水などをこの物质を使って保水することで、保水の难しい砂漠の环境をオアシス化できる可能性を秘めているため、ここでは纳豆の性质を活用した未来の旅の可能性をも提示しました。
<エンディング>
ここで「4つめの旅は、みなさんの番です!」と呼びかけ、「纳豆×○○で旅をする」という问いかけに対し、再度参加者から自由な発想での回答を募りました。以下に、事后アンケート结果と共にカテゴリー别にまとめたものを示します。
今回のイベントでは、日常的なもの(今回は纳豆)をきっかけに自由な时空间の中で思いをめぐらせることを「新しい时代の新しい旅」として提案しました。
このイベントが、どんな时でも、どこにいても、自由に世界を広げられるのだということへの気づきとなることを愿っています。
みなさんどうぞ、よい旅を!
<アンケート结果>
<グループワークについて>
当初は、メンバーが颜を合わせ、集中演习の中でイベントを作り上げていく予定でした。ところが今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、一度も実际に会う机会がなく、班内の関係构筑に苦虑しました。
社会人が多かったことから、活動できる時間に制約があり、打ち合わせは毎回深夜。実はこれがチーム名「Black PARK」の名前の由来です。
オンライン会议では、次々と浮かび発散していくアイデアや情报を、どう収束していくかが大きな课题でした。
イベントを通して达成したいヴィジョンをメンバー全员が共有し、各自のキャラクターを活かした的确な役割分担を行いながら企画と準备を进めていくことの大切さを痛感しました。
反省点は多々ありますが、困难が多かったからこそ、イベントをひとつの形として开催できたときには声をあげて喜び合うほどの达成感がありました。
今回のイベントをとおして学んだたくさんのことを、今后にも活かしていきたいと思います。
<参考文献>
1)高野 秀行(2016), 謎のアジア納豆, 新潮社
2)地理院タイル, https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
3)高野 秀行(2020), 幻のアフリカ納豆を追え!, 新潮社



















