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#36 奈须宪一朗さん(狈笔翱法人森の生活ファウンダー/下川町议会 议会运営委员长)

北大出身の奈须宪一郎さんは现在、町议として下川町で厂顿骋蝉なまちづくりに携わっています。奈须さんが下川町を初めて访れたのは、农学研究科の修士课程で行っていた森林政策学研究の一环としてでした。修了后、1999年に下川町に移住した奈须さんに、大学とは一味违った现场から始まる「麻豆原创」についてお伺いしました。


(森に囲まれた下川町)

――そもそも奈须さんは北大でどのような研究をされていたのでしょうか?

大学に入る前から环境问题に兴味を持ち始め、自然がいっぱいある北海道で森林をテーマにした研究ができるということで北大に进学しました。

森林科学の分野は総合科学で、様々な分野の科学が利用されており、菌や木材の细胞といったミクロな世界から、木を育て、それを活用するといったマクロな视点、そして林业を経済的视点から考えたり、政策的に林业をどのように诱导していったら良いかといった社会科学的视点まである、とても幅広い学科でした。

研究室を决めるに当たっては、科学技术的な観点だけでなく、政治や経済から森林の环境课题について考えたいと思い、森林科学科にある森林政策学の研究室に所属しました。

――森林政策学を研究する上で地域に目を向けたのには何かきっかけがあったのでしょうか。

当时、环境破壊が进む原因の一つに过度な资本主义があるのではないかと考えていました。そして民主主义を机能させることによって、行き过ぎた资本主义を整理することができるのではと思っていた时に、「地方自治は、民主主义の学校である」という言叶に出会い、地域に目を向けるようになったのです。

――その言叶の先に、下川町という町があったのですね。

下川町は森林を活用したまちづくりで有名で、特に外から移住者、つまり「よそ者」が入ってきて、面白くなりはじめた地域という特徴がありました。

僕は当时、ただ人口の数合わせで「よそ者」が入るだけではなくて、「よそ者」として入った人が地元の人が见落としがちな地域资源に目を向け、新たな価値を见つけることによって地域経済が盛り上がり、その结果、地域の民主主义がもう一回発达していくのでは、という仮説を持っていました。

下川町でバイトしながら2ヵ月ぐらいかけて30名ほどの移住者にインタビューを行い、修士论文を书き上げました。その时の调査结果では、下川町で移住者が活跃している背景には、结局いま社会で绊とか、ソーシャルキャピタルと言われているような関係性の构筑というものがあるということが分かりました。

そしてその调査の途中に役场の试験があり、下川町は面白いから、もうどっぷり入ってやってみようと思い、役场に就职を决め、1999年より下川町に移住しました。

――なんと、行动派ですね!

役场では、町の产业振兴について取り组んでいました。当时、林业をサービスにつなげたり、付加価値の高い製品を生み出したりする下川町の林业の产业连関を高めるため、产业クラスター研究会という组织が立ち上がりました。私はその研究会の事务局を务め、地域の若手の人たちを巻き込んで、いろいろなプロジェクトを立ち上げました。その新しい试みが结构话题になり、徐々に役场でも様々な事业を任さられるようになりました。


(下川町では森林资源を利用した新たな製品づくり、贩売を行う移住者の方が多くおられます)

――役场での仕事だけでなく狈笔翱法人も立ち上げられたんですよね。

下川町には当时、森づくりのボランティア団体があり、従来の林业の枠组みを超えて、环境问题や新しい林业の在り方などを考えたい移住者が、休日を利用して自分たちで森づくりをするという活动をしていました。例えば、町有林の间伐も机械的に间伐するのではなく、森の将来を见据え间伐していくという取り组みなどが含まれます。

だけどこの小さな山村で、少人数でやっていても、社会はやっぱり変わっていきません。そこで、狈笔翱法人を立ち上げ森林を体験してもらう活动をはじめ、森林づくりについてもっと多くの人に知ってもらう活动にシフトしていったのです。

(森林と共に生活があります)

――多角的に活动された奈须さんが町议になったきかっけとは何ですか?

 

そうですね。东日本大震灾が起こった2011年は、次女が妻のお腹の中に授かったタイミングでした。この子たちがこの先ちゃんと暮らしていける社会を作らなければいけないと强い危机感を持ちました。その时、ちょうど下川町の议会の中でも年配の方が勇退されて议席が空いたところだったので、次の世代のことを考えて発言できる议员として町议に立候补しました。

――地方自治を行うにあたって、大学での学びはどう生かされているのですか?

 

地域の资源のことを分かっていて、一応、大学でそれなりに体系立ったことも学んでいる人间が、地域で新しい提案していくほうが精度高いと思います。

研究は、仮説を立てて、その仮説に基づいて调査なり実験し仮説を検証する、それの繰り返しじゃないですか。それって要は、役场でやる仕事にも通じることなのです。地域にある课题を见つけ、それに対して课题解决策を打って、その结果を评価して、より良い政策へつなげていく、地方政策にもそういう科学的分析の循环が必要なのです。

――最初に、地方自治は民主主义の学校だとおっしゃられていましたが、地方自治に関わるからこそ见えてくるものはありますか?

最近、改めて気づいたというか知らされたのですけれど、デモクラシーってどういう意味かをグーグル先生に闻いたのです(笑)。いまさらながらと思いながら。でも、デモクラシーって调べたら、実は民主主义と訳されているけれどイデオロギー的なことではなくて、その语源は「民主制、民主的に物事を运営していくためのシステムの仕组み」だそうです。

システムならよりよく改善できます。下川町では、町からの提案を议会がそのまま通すのではなく、その提案をシビアにチェックして、もしもっといい代替案があれば提案しています。议员の负担が大きいですが、议会も一绪に考えていくという体制が出来上がりつつあります。

いま下川は厂顿骋蝉なまちづくりに取り组んでいます。厂顿骋蝉は国连のアジェンダでは「谁一人取り残さない世界の実现」ということが掲げられていますが、取り残さないと言うと上から目线だから、下川町では「谁一人取り残されない社会」というのを目指しています。

地域から人间と环境が共に生きることができる社会を実现できればいいですね。

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今回お话いただいた奈须さんが登坛するシンポジウムが北大で开催されます。

ぜひ、お越しください。

地域が耕す麻豆原创 ~北のまちから始まる持続可能な未来への挑戦~

ゲスト:都木靖彰さん(水产科学研究院 教授)

    宫久史さん(厚真町役场职员)

    奈须宪一郎さん(下川町议员)

日时: 2019年3月9日(土)13:30~16:00(开场は13:00から)

場所: 北海道大学 工学部 フロンティア応用科学研究棟 鈴木章ホール

详细は【】

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2019.03.06

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