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#28 河川の緑が増えるのは、良くないこと!?

この论文を中心になってまとめた藪原佑树さんは、农学院?环境资源学専攻?森林生态系管理学研究室の博士后期课程2年生。

野鸟観察が大好きでこの専攻を选んだという藪原さん、実はこの论文、元は修士论文の内容です。悪戦苦闘しながらまとめた初めての英语论文なので、公表されてとても感慨深いそうです。

进む河川の树林化

実は北海道に限らず、日本各地で河川は树林化が进む倾向にあります。藪原さんたちは、北海道十胜地方で、ダムが造成された4つの川と、ダムが无い4つの川とで比较してみました。数十年前の空中写真と现在の卫星画像を比较してみると、一目瞭然。

(左図は国土地理院の电子国土奥别产システムから配信されたもの)

上の2つの写真は、1970年(左)と2010年(右)の十胜地方を流れる札内川(一级河川)の様子です。白い部分が砂砾による河原ですが、右図では砂砾地が减って、緑地が増えていることが分かります。

河川敷は主にヤナギやドロノキの仲间が茂っています。なぜこうした树木が侵入したのでしょうか?それは、ダムを作って人工的に水量を调节したことが原因です。ダムによって洪水が减り、また上流の山地から川に运ばれる土砂の量も少なくなります。そのため、河床が低下し(河床の低下には他にも砂利の採取など様々な要因があります)、河原の砂砾地が定期的に水浸しにならなくなったことで乾燥化が进みました。その结果、こうした树木が安定して育てる环境になってしまったのです。

树林化の何が良くないのでしょうか?

さて、河川敷の緑が増えて、谁が困るのでしょう?

それは、砂や石がごろごろ転がっている河原に住んでいる生きものたちです。まるで不毛の地のようにも见える砂砾による河原ですが(「赛の河原」、なんて言い方もありますよね)、よ~く目を凝らしてみると、こうした环境に适応した地味な(失礼!)生きものたちが暮らしているんです。

上の可爱らしいヒナは、イカルチドリです。野鸟観察が大好きな藪原さんは、现地で丹念に観察を行い、砂砾による河原が広がる场所では、こうした生息环境に适応したチドリの仲间がたくさん暮らしていることを明らかにしました。また藪原さんたちは、どれくらいの数の鸟达がいるのか予测する分布モデルを作り、河川ごとに过去と现在の鸟の数を推定しました。その结果、树林地に暮らす鸟は増える一方、河原に住むチドリ类などはどんどん减っていくことを予测しています。

 

上の写真を御覧ください。どこに生きものが隠れているか、分かりますか?

中央をよく见ると、触覚からバッタの形が分かると思います。カワラバッタです。砂砾にカモフラージュして身を守っています。逆に、気付かずに踏んづけてしまいそうな気もしますが、こうした砂砾地の环境に特化した生物は、树林化による环境の変化についていけず、次第にその姿を消しつつあります。

林に暮らす鸟や昆虫が増えるなら、それでも良いのでは?

砂砾による河原が无くなったとしても、身近な河川敷に広がる森の中、アカゲラやキビタキなど、きれいな鸟を见られることは、见方によっては良いこととも言えるでしょう。しかし、そうした树林は、川の上流に行けば普通に见ることができます。本来、中流や下流にはこうした树林の环境は无く、砂砾地が広がっていたはずなのです。河川环境が均质化することで、环境の多様性、ひいては生物の多様性が相当失われてしまっているのが现状です。

そういえば、确かに、最近の河川敷はハリエンジュ(ニセアカシア)のような外来植物がずいぶん増えたような気がします。初夏に白い花が咲いてきれいだなと、ただ単纯に思っていたのですが、河川敷にこうした树木が増えることで、生态系がどんどん贫しくなっていることがわかりました。こうした环境の変化に多くの人は気づいていないと藪原さんは言います。

 

今后の研究は

藪原さんは今后の研究で「水辺の国势调査」といった过去のデータベースを活用して、こうした深刻な环境の変化がどれくらい起きているのか、また野生生物にとってどんな影响があるのか、全国レベルで分析していく予定です。大好きな野鸟の调査も藪原さんは続けていきたいと言います。野鸟は朝早くの方が、よくさえずっているため探しやすいそうですが、そのためには早朝3时には出発しないといけません。寒くて过酷な仕事ですが、谁もいない河原で、朝もやの中、野鸟を探すのはとても楽しいとのことです。藪原さんの研究の発展に期待しています。

※この論文「Predicting long-term changes in riparian bird communities in floodplain landscapes(氾濫原景観における鳥類群集の長期変化の予測)」(藪原佑樹,山浦悠一,赤坂卓美,中村太士?北海道大学農学研究院)は『River Research and Applications』という学術誌に、2013年11月29日に掲載されました。

 

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Update

2014.01.16

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