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#56 一生かけて取り组む、谁も知らない研究テーマとともに/田辺弘子さん(文学研究院 准教授)[FIKA No.12]

颁辞厂罢贰笔とダイバーシティ?インクルージョン推进本部の连携企画、ロールモデルインタビュー贵滨碍础。

贵滨碍础とは、スウェーデン语で甘いものと一绪にコーヒーを饮むこと。

キャリアや进む道に悩んだり考えたりしている方に、おやつを食べてコーヒーでも饮みながらこの记事を読んでいただけたら、という思いを込めています。

シリーズ12回目となる今回は文学研究院の田辺弘子さん。
田辺さんは子どもの顷から习っていたクラシックバレエがきっかけで研究者になります。
双子の子どもを育てながら大学教员として、その働き方にあわせて自分の研究分野を见极めて、研究者としての歩みを进めています。

【森沙耶?いいね!Hokudai特派員 + ダイバーシティ?インクルージョン推進本部】

(文学研究院の田辺弘子さん。今年4月に着任し、研究室には本棚の设置を待つ本がたくさん积んでありました)

芸术に触れ、心と体の结びつきに兴味を持った子ども时代 

理系科目が得意だったことから中学生の顷には理系进学を志していたという田辺さん。
4歳から习っていたピアノと中学1年生から习い始めたクラシックバレエで芸术に触れる机会が多く、人がバレエの动きの何を见て美しいと感じるのか、何を美しいと思って体をどう动かすのか、というような心と体の结びつきについて兴味を持っていました。
人の体や脳科学に兴味を持ち、高校生の时は医学部を受験することを考えていたといいます。
しかし、自分の知りたい分野が学べる大学を调べていくと京都大学のこころの未来研究センター(当时)が一致することがわかり、センターの先生が多く所属する京都大学の総合人间学部に进学します。

 

先生との雑谈から生まれた一生かけて取り组むテーマ

大学受験で一时中断していたバレエを入学后再开しました。
学部3年生のときに、就职と大学院への进学についてどちらも视野にいれながら、授业で兴味を持ったスポーツ医科学研究室に进みます。研究の基础を学び、その面白さを感じて大学院进学について考えていた时期に、后の指导教员となる先生に偶然再会します。
「その先生には3年时のラボ配属前の见学でお世话になっていて、私がバレエを习っていることを覚えていてくれたんです」と田辺さん。
近况を话す中で「この间出た舞台にウクライナのキエフバレエ団の方が出演されて、プロのダンサーってスタイルもすごいし踊りも綺丽。そもそも踊っていなくても立っているだけで綺丽なんですよ」と话したところ「それって研究にしたら面白いんじゃない?」と先生に返されます。
その先生は运动制御が専门で、当时、生理学的な研究に心理学的な要素を含めた研究はあまりなく、田辺さんも「このテーマで研究したい!」と思い修士课程はその先生の研究室に进学することに。

壮大なテーマに向き合う覚悟を决めて大学院へ

研究テーマに関连する文献を调べていると、自分のテーマが壮大でとても修士研究では终わらないことに気づきます。修士课程に进む际に先生からも「动きの美しさはほとんどだれもやっていない研究だから、研究者として一生かかるようなテーマになるよ」と言われ、「ちょっとやそっとじゃわかるようなことではないんだな」と再认识し、その时点で博士课程に进んで大学で働くことを决心します。

「认知心理学分野では、どういう动きや姿势が綺丽なのかという动く侧の観点は今までなかったので、それをどのように表现して歩くのか、立つのか、そもそもなぜ姿势をピンとしたら綺丽に见えるのか?など明らかにしなければいけないことはたくさんありました」と振り返ります。修士课程から博士课程までの5年间、结局美しさに関する研究はほとんど手をつけられず、その前段である“人がどうやって立っているか”という研究に5年かかったといいます。

取ったデータを解析するためにプログラミングについても一から勉强したといい「プログラミングは先辈に教えてもらったり、同期や后辈と実际に実験で取ったデータを使いながら一绪に试行错误してできるようになっていきました」と田辺さん。
研究の进め方ではペース配分に悩み「ガツガツやると体调を崩すので、自分のちょうどいいペースを见つけるまでが辛かった」といいます。
周りの人との体力の差が研究の进み具合に直结し、もっと顽张らなければと思い、根を詰めると体调を崩してしまうという悪循环ができてしまっていたと振り返ります。

そんな中、先辈から「私たちは卒业しても研究するわけだから、すぐに成果が出るわけじゃない。マラソンと一绪でペース配分をちゃんと考えて、100%の努力じゃなくて、50%とか60%とかそれくらいのペースでやっていればいいんだよ」と言われ、それからはうまく力を抜けるようになりコンスタントに研究を続けられるペースを掴みます。
そうして确立した田辺さんの研究スタイルは、朝バレエに行き、お昼ご饭を持って大学に行き、夜までラボにいる生活になりました。その生活スタイルではバレエがいい切り替えになっていたといいます。

 

(子どもを寝かしつけた后に论文执笔やデータ解析、授业準备などをすることも。「一绪に寝てしまって起きたら朝、ということもよくあります」と田辺さん)
大学教员の働き方と研究分野の狭间で试行错误

博士号取得后は、东京大学の総合文化研究科で研究者としてのキャリアが始まり、大学教员として週に4コマから6コマある体育実技を受け持つことになりました。これはとても良い経験でしたが、それまでスポーツを専门とした研究ではなかったため、この先もずっとスポーツに携わっていくかどうかということを考え、次のキャリアとして情报学分野に进むことに决めます。
この时のことを「自分がどの分野で生きていくか悩んでいました。情报学的なツールをずっと分析に使ってきたので、その分野も経験してみたいと思いました」と振り返ります。

そうして青山学院大学の理工学部情报テクノロジー学科の助教に着任。前任校では5年任期でしたが、ここでは10年任期になり、安心感も得ることができ、この任期の间に研究実绩を积みたいと考えます。
プライベートでは任期の1年目の终わりに双子を出产し3年目の4月から復帰。コロナ祸だったこともあり、オンラインでの授业対応に追われながらも子育てと仕事を両立できていましたが、4年目に対面授业に戻ることになり、授业が终わってからでは保育园へのお迎え时间に间に合わなくなってしまうということが判明してしまいました。
何とかこの问题をクリアできないか考えるものの解决策はなく、大学を移ることを决めます。

(研究室の入口に镇座するかわいいドアストッパー)
大学教员として研究を続けていくために

2021年4月から名古屋大学の寄付讲座のポストを得ます。子育てと両立するために学内业务がなく研究业务だけというのも魅力的だったといい「授业を持つ立场だと子どもの急な体调不良などの対応も难しく、新しい环境で『授业を変わってください』と他の先生にお愿いすることを考えるだけで负担に感じていました。この讲座では研究に支障がなければ働き方も柔软に対応できるため今の自分に合った働き方ができると思いました」と振り返ります。
二人の子どもを伴って新天地での生活を始めるものの、引っ越して数か月后に子どもが二人とも入院することに。
「夫と私でそれぞれ子どもに付き添い入院をして、一人は1週间ほどで退院しましたが、入院中のもう一人の子どもに交代で付き添ったりと大変な1カ月でした。2拠点の厳しさを感じ、夫は退职して関东での単身赴任をやめて名古屋に来ることになりました」と子どもの入院を机に家族のスタイルを変えることを决めます。

公司が设置する寄付讲座での研究は研究テーマの范囲が限られているため、それ以外のテーマでの研究成果を発表する际は休暇を取得して学会に参加するなど寄付讲座ならではの悩みもありました。そして、大学としては休暇中なのに研究していることになってしまうなど、どう进めていくのがいいのかを大学、公司双方と调整が必要なことが増えてきたといいます。加えて、何回更新してもいいとはいえ、毎年度契约を结ぶというのは想像以上に精神的な负担となっていました。
そこで、子どもも乳児の顷ほど手がかからなくなってきてもう少し研究を加速させたいと考えるようになり、次のキャリアとして一般的な大学教员のポストを探すことを决意します。
「夫妇のお互いの仕事と子育てを両立させるため、日本のある程度の大都市でテニュアか任期なしで先に决まった方についていく」と夫妇でルールを定めて次のポストを探し始めます。

田辺さんは、これまで所属してきた叁つの大学ではそれぞれジャンルの违う分野でしたが、最终的に自分が働きたいのは文学部の心理学分野だという思いが强くなっていったといいます。
理由について「今までは体の运动の计测に心理的な要素をプラスした研究をしていました。でも心を捉えるために体の动きを计测したい、というのが元々の兴味だったので心の分析に兴味のある先生や学生さんがいる环境に身を置きたいと思いました」と话します。

家族と仕事とのバランスを探りながらたどり着いた北大のポスト

今まではリーダーの先生がいてそのチームの一员として働くという形でしたが北大では自分の研究室を持つことになり、その责任を感じながらも楽しみの方が大きいと田辺さんは话します。
心理学の授业を持てることも楽しいといい「みんな体を持って生きているので自分の事として话せるし考えられる。たとえば物を取る动作みたいなところから体の动かし方について话したり、もっと広げて进化の话をしたりもできるのが楽しいです」と话します。

研究室のテーマを「身体运动×心」とし、4月から早速3年生3人が配属になり、それぞれスポーツや楽器演奏などの现象を捉えながら心と体のつながりについて研究をしているといいます。
学生には自分の好きなことをテーマにしてほしいと伝えているといい「学生さんが来たことで自分が今まで触れてこなかったテーマにもチャレンジできるようになるのでそれが楽しいです」と话します。
これからは共同研究についても进めていき、クラシックバレエの芸术性の分析や、スポーツの运动学习などについても研究していくということです。
试行错误しながらも働き方、研究分野、家族との暮らしのバランスを取り、新たな环境を楽しむ田辺さんの軽やかで息の长い挑戦は続きます。

(使用しているマグカップは大学生の时に购入したもの。「大学生のときに使っていたカップは壊れたり実家に置いていたりして今も手元に残っているはこれだけなんです」と田辺さん)

贵滨碍础キーワード 【大学教员の任期】

(この10年で40歳未満の任期なしのポストにつく教员は半减し、任期付きのポストにつく教员数は年齢関係なく増加している)〈転载:〉

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2024.09.11

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