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#49 アジアで初めて!釧路川で”川の蛇行”を復元

お部屋にお邪魔すると、本棚にはファイルに缀じられたたくさんのデータがびっしり。森林生态系だけではなく、河川や湿地などを含めたランドスケープがもつ様々な构造と机能を明らかにする研究をされています。

(中村さんの后ろには、データが闭じたれたファイルがびっしり并んでいます。)

 “川の蛇行復元事业&谤诲辩耻辞;の効果。どのように検証したのですか

家のリフォームを绍介する某番组をご存知でしょうか。家の改筑を行う际に、改筑前の状态と改筑后の状态を分かりやすく绍介する番组ですね。今回の研究は、その川バージョンだとイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。ただし、科学的に検証するために大切なのは、「比较する対象が重要」なことです。「蛇行を復元した区间」と「何も手を加えない自然の区间」を比较しました。釧路川の蛇行を復元することで、意図している生态系の復元や自然状态に近い河川景観の復元などの目的を达成できているか调査や评価を行いました。

直线の川をよく见るのはなぜでしょうか

农村活动にとって、河川周辺は重要です。川は曲がっていると、その両侧に水分の多い土地がひろがります。直线にすることで河川の水の流れが早くなり、その结果川底が下がって両岸が乾いて农地として利用できるようになります。また、直线にして水を早く海まで流せば、洪水の被害が少なくなると考えられました。そのため、1960年代から河川周辺の土地を利用するために川を直线にして堤防を作り、周囲の湿地を开拓してきました。釧路川も1960?70年代にかけて直线化されています。

(中村さんが执笔された「川の蛇行復元」)

なぜ直线の川から蛇行した川を復元したのですか

川を直线にした结果、鱼や水生昆虫等の河川生物や氾滥原の湿地植物が生息场所を失いました。数を减らしてきた动植物の回復が求められる中、2007年2月から2011年3月にかけて、ラムサール条约にも登録されている日本最大の釧路湿原を流れる釧路川において蛇行復元事业が行われたのです。今回の试みは、釧路川の水はけが悪く、农地として利用されていなかったので実现できました。

どのようにして、川の蛇行を復元するのですか

川の蛇行復元事業は、釧路川河口から32 km上流に位置する1.6 kmの直線区間で行いました。かつての釧路川(現在は本流から孤立した旧河川)と現在の直線化された川をつなぎ直し、直線区間は土砂で埋めて、堤防を取り除きました。そして、1.6 km の “まっすぐな川”を2.4 km の “まがった川”へと復元したのです。

(米国キシミー川で世界最大の蛇行再生をされた研究者と釧路川にて)

视察にきた海外の研究者が「これが去年初めて復元された川とは思えない」と言いました。海外の復元工事ではダイナマイトを使うこともあります。自然界は自分の力で戻るので方法として问题はないのですが、さすがに日本でダイナマイトを使った工事はできません。わたしたちの工事は、自然の川を手本にしました。工事をする际に重机が川岸をはしると植物が痛むので、川をコンパートメントに分けて、川の水をポンプアップして抜きます。そして、川の中から工事を行いました。川底に沉んだ倒木も川の生物にとって大切なので、工事の后には元に戻すように土木の方にお愿いしました。日本の土木技术を活かした、日本特有の工事だったと思います。

川の蛇行復元はどのような効果があったのですか

蛇行復元事業によって河川、湿地性の動植物の豊かさを取り戻しました。川の流れは様々な深さや速さをもつ複雑な構造へと変わり、魚類?水生昆虫共に直線区間よりも多くの種類が生息するようになりました。また,魚類については,個体数の増加も確認できました。蛇行復元と堤防の除去によって,洪水時に川の水が周囲の氾濫原に溢れやすくなり、地下水位が上昇して約30ha におよぶ湿原植生が増加しました。

(水生生物の个体数についての调査结果)

议论するためには、科学的に评価をされなければ、社会は动けない

蛇行復元は、今后の河川および湿地环境の復元手法として有効であることが示されました。では、将来的にお金をかけて実施していくことが必须でしょうか。それについては、未来の世代が判断しながら决めていく必要があります。&谤诲辩耻辞;今&谤诲辩耻辞;価値があると判断されたとしても、&谤诲辩耻辞;未来&谤诲辩耻辞;は将来世代が导くことです。技术は完成していないし、自然界ですから何が起きるかわかりません。お金をかけても実施したほうがいいのか、もしくはお金をかける意味が无いのか、动植物の多様性や物理环境に関するモニタリング调査を続けながら行政が実施した事业についてのコストや効果を见える形で残すことは重要なのです。

北海道の住民にとって、自然を取り戻すチャンスとなるかもしれない

自然のままに残されている川があるなら、将来に向けて残すことは大切です。まずは、今残っている川を保护?保全することが第一で、その次に今回のような再生を考えるべきです。道东の人口はこの30年(2005-35年)で40%程度减ると言われています。これまで农地开発や川の氾滥を防ぐために川を直线にしてきましたが、人口の减少に伴いその必要がなくなってきました。

高度経済成长の中、人间が暮らす场所の安全を确保するために河川改修されてきました。それは、决して悪いことだけではありません。一方で、ちょっと考え方を変えると、今回の研究を通して人间の生产活动を広げることで失われてきた自然を戻せる可能性がでてきたのです。グリーンインフラという言叶をご存知でしょうか。自然生态系が有する生物多様性の保全机能を生かしながら、灾害时には防灾?减灾に活用する考え方です。ヨーロッパ系でよく使われる言叶ですが、简単に言うと、豪雨の时は水を游ばせて(游水地)、平常时は鸟など生物の憩いの场になるイメージです。

今回の技术は、蛇行復元に限らず、湿地の再生、氾滥原の再生など様々な自然の再生技术として使える可能性があります。チャンスと捉えるかは私たち次第ですね。北海道の自然は、人為的なインパクトが少なくてここまできたので、再生できるチャンスがあるのです。

今后どのようなことを期待されますか

事业后のモニタリング调査は,地元の高校生やボランティアの人々も协力して実施しています。一方で、地域社会にとっては、非日常の空间で行われているできごとに映っているかもしれません。自然再生事业によって生物多様性や生态系の机能が向上することはすばらしいことですが、それが、酪农业や地域で生まれるエコツーリズムなど产业を含めた生业に结びつくことで自然资本として活かされ,地域社会や経済が元気になることが最も重要と考えています。

(米国キシミー川にて)

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人口减少社会における自然の再生について、以下のコラムでもお话されています。

生物多様性オンラインマガジン 

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Update

2014.10.03

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