北大テックガレージは、学生のモノづくりのプロジェクトを支援するプログラムです。2021年8月の夏休みから始まり、今年の春休みには2回目となるSpring Founders Program02(SFP02)が開催されました。採択された7チームは、独自のアイディアを基に、2か月をかけて自分たちが本当に欲しいと思うプロダクトを開発しました。
その中の一つが、情報科学院修士1年の阿部優樹さんと辻口 煇さんが開発した「祭り運営を支援するアプリケーション」です。このアプリケーションは今月3日から5日まで開催された第64回北大祭の運営に用いられました。今回、お二人にSFP02でのプロダクト開発の様子や、北大祭での実証実験についてのお話を伺いました。
【千脇美香 ? 産学?地域協働推進機構 産学協働マネージャー/いいね!Hokudai特派員】

お二人の开発した祭り运営を支援するアプリケーションですが、このアイディアを思いついたきっかけは何ですか?
阿部さん:僕は、サークル活动で北大祭の驰翱厂础碍翱滨ソーラン会场や多くのイベントや祭りの运営を経験してきました。その运営の过程では、毎年同じような资料や计画书を作成する必要があります。当日も运営者はずっと、スマートフォンを握りしめて他のメンバーとの连携に追われています。その行為自体に、なんとなく运営侧が损をしているのでは?といった感覚を覚えました。その経験から、祭り运営にもっと楽で気軽に参加できるものにして、祭りを楽しむ余裕を作り出す、そんなアプリケーションがあったらいいなぁと思ったのが开発のきっかけです。

テックガレージへ参加した理由などはありますか?
辻口さん:阿部君とはよく一绪にご饭を食べたり、授业を受けたりする仲の良い友人です。お互いを信頼している関係だから、阿部君のアイディアを一绪に実现したいと考えました。それと、僕は人との関わりが好きなんです。今住んでいるアパートの1阶にあった饮食店に近所の町内会の人が集まることが多くて、町内会の会议に参加して、ボランティア活动などをよく行ってました。お祭りのアプリが地域のためになるという阿部君のアイディアに共感したのが、このプロジェクトへの参加の动机です。
阿部さん:辻口君はお祭りという共通の兴味领域とこのプロダクトに必要な最适化技术の知识がありました。僕はテックガレージの第1回目、厂贵笔01に参加した経験から、この开発を进めるための开発资金がもらえることを知っていました。その开発资金でプロトタイプを作ることや、期间中にユーザーインタビューをしなければならないことなど、开発のための一歩を踏み出しやすい环境が整っていることを知っていたのが大きな理由です。
テックガレージに参加してどうでしたか?
阿部さん:テックガレージでは、とにかくプロトタイプを作ること。それをユーザーに持っていくことが大切だと教わりました。とりあえず自分で迷わず作ってみる。次に作ったものをユーザーに実际に触れてもらい、意见をもらって観察する。すると、次にやることが生まれてくる。テックガレージでは、このループを大切にしていました。これはテックガレージ终了后も変わらず、二人のチームの方针?轴として机能しています。あとは、ユーザーの声を闻きすぎないということです。特定のユーザーの要望を、そのまま机能に追加していくと、时间も开発力も足りません。自分たちのプロジェクトであることを常に意识して、开発を进めることを学びました。
その他には、厂贵笔期间中に毎週行う定例会での学びも生きています。定例会でレクチャーを受けたインタビューのコツや动画作成の方法は今でも活かしています。特に定例会で使用したインタビューのテンプレートは现在もそれを基に、インタビューの构成を考えています。

テックガレージ终了后も开発を続けていたかと思います。その中で今回の北大祭での実証実験はどのような挑戦になりましたか?
阿部さん:今回の挑戦を経て、「どんどん触ってくれ!」という自信がつきました。これまでは人に自分の作ったものを触れてもらうことに怖さや不安を感じていましたが、初めて作ったアプリが大きなエラーもなく、动き続けてくれたことは大きかったです。
これは、北大祭の方々の协力のおかげです。実験では実际にユーザーに触れてもらうことで、「ここめんどくさい!」とか、「こういう机能欲しい!」という体験をたくさんしました。それは、ユーザーの声を闻いて、何が本当に必要で、どこを改良して作ればいいのかを见极めて作ることが重要だという経験になりました。
今后のプロダクト开発にとっても、力点を置くところや大切にするところを见出せました。テックガレージの定例会のゲスト讲师から顶いた「课题とそれを解决するためのコードを打つ手が止まらない限り、开発は死なない」という言叶通り、新しい指针と新しい改善点を新鲜な感覚で得られたことは本当に良かったです。

北大祭での実証実験は、北大祭の実行委员の方々の协力なしには実现できなかったと思います。この実証実験で得た経験をどう活かしていきたいですか?
阿部さん:プロダクト开発を进める中で、なんとなく、北大祭で実証実験したい感覚はありました。それを実行委员の方に伝えると、兴味を持ってくれて话しが进みました。
4月からプロトタイプに触れてもらい、毎週アドバイスをもらって改良を行いました。中心的に协力してもらった実行委员の二宫さんからは、当日の人の动きが可视化できてよかったという言叶を顶けて本当に嬉しかったです。ただ、今回は高等教育推进机构前のステージ部分のみだったので、もっと全体の运営にも使えるとよかったといった言叶もいただきました。今后は一つのイベントで全体の运営に使うことに挑戦していきたいです。
それと、北大では滨罢スキルを持っている人たちが、北大の外でその技术を披露している人が多い気がします。僕たちのような运営アプリではなくても、奥别产サービスや北大祭をロボットで盛り上げるなど、北大祭が技术プロジェクトの披露や実験する场になって、北大生の滨罢好きと北大祭のコラボが活性化して欲しいなと思っています。

最后にお二人の今后についてお闻かせください
辻口さん:现在のプロダクト开発地点は自分たちにとってはまだまだ途中段阶です。やらなければならないことが无限にあります。このアプリケーションが世の中の祭りのデファクトスタンダードになるように开発を进めたいです。
阿部さん:アプリのおかげで祭りの日くらいは、みんなでどんちゃん騒ぎができるようになりたいです(笑)。そして、祭りを通じてみんなの楽しい空间をどうデザインするのかをもっと考えていきたいです。
ありがとうございました
北大テックガレージは现在厂贵笔03の参加者を募集中です。缔め切りは7月11日。自分のプロダクト开発に挑戦したい学生の方は必见です。