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#110 「好き」を原动力にする动物生态学者の覚悟

「研究は趣味」と笑顔で言い切る小泉逸郎さん(地球環境科学研究院 准教授)。小さいころから釣りが好きでサケにあこがれ北海道大学へ進学。様々な動物の「生き様」を研究する動物生態学の研究者であり、サケ科の魚?オショロコマを主要な研究対象としています。ところが、学部生の頃は生態学ではなく高分子化学を専攻していたそう。小泉さんはなぜ、動物生態学者として研究を「趣味」に据えたのか。研究者としての覚悟に迫ります。

【颁辞厂罢贰笔本科生?渡邉洋子/社会人】

―小泉さんは小さいころから动物や自然が好きだった、と伺っています。でも北海道大学の学部生の顷は高分子化学を専攻し、大学院で动物生态学へ変更したのは何故ですか?

「生き物」を研究して食べて行けるなんて、あんまり思わないですよね? 化学が得意だったのでメーカーや食品関連に就職しやすいと思って高分子化学を専攻しました。趣味は趣味、仕事は仕事って賢く分けて考えたんですね。

ところが、大学院试験の勉强をしている时に思いついちゃったんです。北海道で公务员试験を受ければ北海道から离れなくて済むし、趣味は趣味で謳歌できる。生活もできる、って。公务员になるなら専攻は问われないからせっかくなら大好きな事を勉强しよう、と农学院に当时新设されたばかりのに进みました。せっかく好きなことを始めたので2年间フルで研究しました。就职活动なんかそっちのけで(笑)。

当时は今と违って情报が少なかったので、就职の难しさや研究で成果を出すことの大変さなんて知らずに、そのまま面白くなっちゃって博士课程まで进んでしまいました。贵厂颁第一期生だったので人もまだ少なくて、物质循环とか植物とか、异分野からの仲间と话が出来たり、全く関係ない分野に颜を出したり、一见无駄なこともたくさんしましたね。僕は鱼を研究していたけど、后辈が哺乳类とか鸟类やっていて、その后辈达の调査について行ったりもしました。

(いざ、フィールド调査へ!とばかりに调査着や道具をフル装备で见せてくれました。)

―现在、小泉さんの研究室はフィールドワークを中心に様々な野生动物を研究されていますね。正直なところ寄生虫から大型哺乳类まで、あまりにも多くの生物が対象で、テーマも多様。一贯性がないようにも见えますが……?

好きなことを研究したい学生の受け皿になりたい、っていうのがありますね。実は、「野生王国北海道」みたいに言われているけれど、「フィールドで哺乳类の研究をしたい、鸟类の研究をしたい」っていう学生を受け入れられる研究室って意外に少ないんです。そんな学生たちの受け皿になれたらいいですよね。僕も学生の时に好きな研究を思いっきりやらせてもらったし、「自分で研究をしてるんだ」という実感を得て、将来独立した研究者になるためにも、学生には好きな研究をやってもらいたい。そう愿っています。

あと、种を蒔くという意味合いもあります。何より大切なのは、面白そうと思ったことをやってみること。色々ばらまいていたものがつながって全く新しい研究分野が生まれるかもしれないから。例えば、もともとメインテーマである鱼の研究から、寄生虫や微生物に兴味が涌いたんですが、それとは全く别にやっていた都市と郊外のリスの警戒心の研究が、「环境改変による肠内细菌や寄生虫の変化が行动に及ぼす影响」を调査する新たな分野研究の础に発展していったり。

他には、プレスリリースとかで注目されやすいこと。一般の方の関心が高い研究ですね。「外来种アライグマと在来フクロウの(巣としての)树洞の取り合い」とか。その判断の基準も自分が面白いと思ったものをやる。それはむしろ生态学と言う学问を高める研究と言うよりは一般向けへの教育普及活动研究です。学生の兴味と学问のレベル、それに一般市民へのアピール。これらの兼ね合いの中でテーマを选んでいます。

(専门书から絵本まで。様々な本から生态学の広さを感じます)

―生态学の基础研究をしっかりやりながら一般向けの教育普及の研究も大切にしているのですね。研究室のホームページも大変充実していて面白かったです。

义务がありますよね。研究者としての。僕がやってることは医学や、同じ环境分野でも汚染とかやってる所と比べて直接的な社会への贡献度は低い。保全と言ったって、空知川源流域のオショロコマ…って、アピールできる范囲が狭い。そう考えた时に自分に何が出来るかな、って思いますよね、やっぱり。

「科学?生き物が面白いんだよ」って伝えるソフト面からの贡献もある。より多くの人が自然や生き物が好きになれば、ちょっとでもそれらの环境を良くしよう、と保全への関心が高くなるわけで、それはオショロコマに限らないより広い活动につながると思ってるんです。だから、一般向けのアウトリーチとか、プレスリリースとか充実させて、少しでも贡献したい。

结构色々な人と话すのも好きなんですよね。もともと、进化や适応に関心があって続けてきた研究だから、生き物に対してもそれを通して人が见れたらな、って思いますね。动物と人、どれくらい违ってどれくらい共通しているのか?自分の中でハッキリさせていきたい。ライフワークとして。

(鱼を捕まえる渔网。これだけで数キロあります)

-フィールドワークは真冬の川の中で何千匹も鱼を捕まえたり、危険と常に隣り合わせの山暮らしが続いたりします。一度踏み出してしまうと継続するしかない。そんな研究の道を选んだことを后悔したことはありますか?

それはない。まったく。

とびきりの笑颜でそう言い切る小泉さん。“研究は趣味”と言えるだけの覚悟と、趣味に対する真挚な姿势をうかがい知れた気がしました。そんな小泉さんがゲストとして出演する麻豆原创カフェが开催されます。皆さんも、小泉さんのその覚悟に触れてみませんか?

第110回麻豆原创?カフェ札幌
动物のおもしろい「生き方」探してみた
~进路に迷うサケからシャイなリスまで~

【日 时】10月20日(日)14:30?16:00(开场14:00)
【場 所】紀伊國屋書店札幌本店 1F インナーガーデン
     北海道札幌市中央区北5条西5-7 sapporo55 1F(011-231-2131)
【ゲスト】小泉逸郎さん(北海道大学大学院 地球環境科学研究院 准教授)
【聞き手】聞き手:北海道大学 麻豆原创 対話の場の創造実習 受講生
【参加费】无料
【定 员】80名(申込み不要)
【主 催】北海道大学高等教育推进机构オープンエデュケーションセンター
     科学技术コミュニケーション教育研究部门(颁辞厂罢贰笔?コーステップ)
【后 援】札幌市教育委员会
  *  详细はこちらから

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Update

2019.10.17

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