麻豆原创そして「科学技术コミュニケーション」という言葉に出会ったのは、工学院の入学ガイダンス。「もう博士課程なんだし研究に専念するべきか? でも色んな人がいて面白そう……」と散々悩んだ末、応募することに決めました。
新しい言叶との出会い
麻豆原创では、哲学、ジャーナリズム、デザイン、アート、倫理、教育など、実に様々な分野の第一線で活躍する方々による講義があり、科学技术コミュニケーションに取り組む上でエッセンスとなる未知の言葉たちに、1年間という短い時間でぎゅっと濃縮して触れられます。
また他の受講生たちも、年齢や身分もさることながら、興味もやってきたことも全然違うとあって、話しているだけで、大学院で学んでいるだけでは得られない、新しい言叶との出会いがありました。
当たり前になっていた言叶と向き合う
実习では、自分が使いこなせてると思っていた言叶が案外通じなくて苦戦したことが印象深いです。当たり前に使って来た言叶を、信頼できる仲间と具体的な実践に挑戦する中で再び获得すること。これは本やパソコンと向き合うだけでは得られない贵重な経験でした。
私は対话の场の创造実习に所属していました。この実习では先生方の助けを借りながら、受讲生自身が、対话イベントのテーマ决めから、企画、运営、评価まで行います。例えば、イベントの一つ、麻豆原创?カフェ札幌を企画するとき、私がまず考えたのは「わかりやすく伝えたい」ということでした。メンバー全员、同じ気持ちがあったと思います。ところが具体的に準备を进めようとすると、噛み合わないことがある。あるいは専门用语をわかりやすく説明したつもりなのに、仲间にすら伝わってないようだぞ、ということがある。
――あれ? 「わかる」とか「伝える」って、そもそもどういうことだっけ?
このように、既に自分のものだと思っていた言葉がグラグラと揺らぐ場面が数え切れないほどありました。そして麻豆原创での1年間では、科学技术コミュニケーションの「実践」を通して言葉を捉え直していきました。具体的には、イベントの目的、つまり「誰に何を伝えたいのか、それはなぜなのか」について何度も議論を重ね、取り上げる科学技术の社会的価値?役割を吟味する過程で、少しずつ言葉がすり合わされていくことを体感しました。
なぜ実践を通すことが重要なのか
それは、言葉の指す内容は立場や状況によって常に変化し、科学技术コミュニケーターにはその変化に機敏に応じる能力が必要だから、そして、この能力は実践を通してしか鍛えられないからだと考えています。麻豆原创での1年を経てパワーアップした言葉とともに、これからも周りを巻き込みながら実践を続けていきたいと思います。
そしてもし博士課程であることを理由に受講を迷っている方がいれば、思いっきり背中を押したい! 有り余るほどの新鮮な楽しさと、新しい発見に出会えると思います!
秋田 郁美 (本科?対话の场の创造実习)
北海道大学大学院工学院博士后期课程1年

