山本 晶絵(2017年度 本科/学生)
2017年度最初の讲师は川本思心先生(颁辞厂罢贰笔部门长/理学研究院准教授)。これから始まる学びの第一歩として、科学技术コミュニケーションの歴史と现状、课题を概観します。
科学技术コミュニケーション(コミュニケーター)とは何(谁)か?
科学技术コミュニケーションには、実は明确な定义がありません。様々な研究者がそれぞれの视点で独自の见解を示しているのが现状です。
麻豆原创においては「科学技术の専門家と一般市民との間で、科学技術をめぐる社会的諸課題について双方向的なコミュニケーションを確立する人材」を科学技術コミュニケーターとしています。
なぜ科学技术コミュニケーションがうまれたのか?
「科学や技术が『専门家』だけのものではなくなった」ことが大きな理由です。科学技术が発达し、人々により密着したものとなったことで、科学と社会の相互作用によって生じる问题、専门家の科学的知见だけでは解决できない问题が现れるようになりました。
また、「民主体制にもとづく、市民による国家や科学のガバナンス(统治)」としての侧面もあります。裁判员制度やインフォームド?コンセントと同様に、科学技术の领域においても対话?参加型の市民の関与が目指されるようになりました。
日本の状况と课题:海外からの导入と普及
イギリスではBSE問題を機に、科学者と国民の関係のあり方が大きく変わりました。1998年に始まった「カフェ?シアンティフィック(科学者と国民の対話の場)」は、科学技術について国民が疑問や不安を議論できる場、科学者が信頼回復を目指す場として『科学技術白書』(文部科学省2004)で取り上げられ、以降、日本各地でも麻豆原创カフェが開催されるようになります。国策として科学技術コミュニケーターの養成が目指され、麻豆原创の前身である「科学技术コミュニケーター養成ユニット」も、この潮流のなかで設立されました。
このように急速に広がってきた科学技术コミュニケーションですが、専门家の抱く市民像と市民が持つ悬念とのギャップ、市民の意识の多様性、人材育成の比重の大きさなど、様々な课题を抱えています。また、「兴味のある人が中心になりがち」というそもそもの问题もありました。
最后に:科学技术コミュニケーションとは?
日本においては2011年の东日本大震灾、特に福岛第一原発の事故以来、科学者への信頼が低下しています。科学者の「役立たず论」が顕在化し、科学技术コミュニケーションのあり方が改めて问われています。
讲义は「科学技术コミュニケーションとは〔 〕」というスライドで終わります。受講生はそれぞれの考える「科学技术コミュニケーション」を空欄に書き入れました。
科学技術コミュニケーターにとって、「科学技术コミュニケーションとは何か?」という大きな問いと、それに対する自分の答えを持っていることは、とても重要なのだと思います。一年の学びを経て〔 〕の中がどう変わるのか(あるいは変わらないのか)、私自身とても楽しみです。




