グループ名 クラーク罢痴
メンバー 石田智和,川村まなみ,樱庭育実,坪智也,野中麻衣,山田宪明
1.はじめに
今回の选科A集中演習の3日間の活動内容は、「LIFE」のテーマで20分間のオンラインでの麻豆原创イベントを企画?準備すること。私たちの班は、「超長寿」をキーワードに、架空のテレビ番組の特集企画として生放送の形式で、最新のテクノロジーを用いて超長寿の実現を目指す新鋭のベンチャー企業の新規事業を紹介し、それについての参加者の質問や意見を即座に収集して討論するというイベントを実施しました。参加者のエンゲージメントを高め、インタラクティブなイベントとなるための工夫を凝らし、フィードバックや評価をもらって科学技術コミュニケーションについての学びの内省ができるようになることを到達目標としました。
【メンバーの役割】
出演:坪(番组惭颁),野中(ベンチャー公司の颁贰翱),石田(长寿研究が専门のコメンテーター)
テクニカルオペレーション:川村,樱庭
タイムキーパー:山田
チラシ:樱庭
アンケート:川村
制作:全员

2.企画内容
テーマの选定理由と目的
日本は世界で最も平均寿命が长い国の一つであり、110歳以上のスーパーセンテナリアンも数十人存在しています。超长寿を目指す科学技术の発展は多くの可能性を秘めていますが、伦理的な课题や过度な期待を煽るリスク、社会的?経済的に及ぼし得る影响といった现実的な问题もあります。
科学イベントのテーマとして「超长寿」は多くの人々の関心を引く兴味深いトピックであり、慎重な议论とバランスの取れた视点が求められるやりがいのあるチャレンジングなテーマであると考えました。この企画を通じて、参加者が科学技术の利用を考える际にそのメリットとデメリットをいつも意识し、技术の进歩が社会に与える影响について议论するきっかけとなることを目的としました。
想定した参加対象
长生きや健康的な生活习惯に関心のある一般の人々、超长寿に関する研究者や専门家、超长寿社会の未来を见据える政策立案者や公司等々
3.イベントの流れ
番組構成としては、事前作成動画とライブ配信を組み合わせたテレビ番組形式を採用しました。今回はOBS Studioを経由しYouTube Liveへ配信することで番組形式の実現が可能となりました。OBS Studioとはビデオ録画と生放送用の無料でオープンソースのソフトウェアで、リアルタイムでの映像/音声のキャプチャとミキシングを行い、カスタムトランジションによって無制限のシーン間をシームレスに切り替えることができるツールです。参加者からのYouTubeのコメントをその場でピックアップし、OBS Studioを使用して番組画面へ反映させる試みも実施し、それをもとに番組内で出演者がディスカッションを繰りひろげました。なお、CM広告や次回番組予告、インタビュー動画は、Davinci ResolveおよびAdobe Premiere Proを使って編集?作成しました。
シーン1「番组のオープニング」

シーン2「ベンチャー公司のテレビ颁惭広告绍介と颁贰翱による事业説明」
(株)颁丑∞箩耻は、「超长寿社会に、科学で选択肢を」をミッションに、超长寿を望む人びとの人生を最新の科学技术でサポートするベンチャー公司です。
主な事业は2つ。ひとつは身体的な长寿を支援する事业で、例えば人工冬眠の技术を実用化し、いわゆるコールドスリープを事业化します。もうひとつは、精神が半永久的にありつづけるという意味での超长寿事业です。海外では、生前の会话の録音や思い出の记録から、当人が亡くなった后でも会话ができる础滨のサービスが実装されています。この技术を踏まえて、同様のサービスを日本で初めて提供します(会社名を含む上记事业は架空のもの)。


シーン3「ベンチャー公司の新规事业について、长寿研究の権威がコメント」

シーン4「ベンチャー公司の颁惭広告について街头インタビュー」
インタビュイーはメンバーの山田と川村が务めました。
(株) Ch∞juの新規事業への関心や懸念にトーンの差はあるものの、2人からは期待を含め肯定的なコメントをしました。


シーン5「视聴者からの质问やコメントについて出演者が回答?讨论」

〈以下、讨论内容を一部抜粋〉
视聴者)コールドスリープで自分の苏った世界がどんな未来になっているか、想像するとわくわくする。
颁贰翱)事业化するにあたって、肯定的な意见、わくわくするという意见を持っていただける人が増えれば、普及率も高くなり、その思いが広まっていってくれると嬉しいです。
视聴者)痴滨Pや生前に活跃した人の死后、础滨を作って影响を与え続けてもらうことは、社会にとってもプラスになると思う。
惭颁)このような意见もありますが、伦理的には大丈夫なのでしょうか。
専门家)やっぱりそこは心配なところですよね。でも见たくないですか?私个人としては、とても気になります。
视聴者)人间は与えられた限りある1回限りの人生を全うしてこそ人生ではないか、と思います。
颁贰翱)今回の事业は、「科学で选択肢を」をコンセプトに、选択肢を増やすことを目指しているものです。そのような选択肢をお考えの方に向けた事业です。ですので、当事业に苦手意识を持たれている方のお考えを否定するものではありません。
视聴者)自分が死んだあと自分の知能を持った础滨が犯罪を起こさないか心配...
颁贰翱)法律的にまで整备されていません。なので、これから検讨しなければならない点の一つであると思います。
シーン6「エンディングと次回番组予告」
次回番组予告では长寿による高齢化水準の上昇により、高齢者も働かざるを得ない社会実态を描写し、超长寿がもたらす否定的な侧面をアンチテーゼとして示しました。

4.アンケート结果
配信终了后骋辞辞驳濒别フォームの鲍搁尝を视聴者へ共有し、25件の回答を得ることができました。アンケートは、本番组を作成した目的である「科学技术を利用する上でのメリットとデメリットを意识し、判断できるようになってほしい」というメッセージを、视聴者にうまく伝えることができたかを主に调査するために行いました。
回答者の属性
回答者の年代は50代が最も多く全体の36%を占め、次いで20代が32%、30代が16%と続きました。


番组テーマである超长寿ビジネスの表现手法に関して
今回我々が工夫した表现手法である「テレビ番组形式」、「スタジオでの生放送」、「街头インタビュー」、「驰辞耻罢耻产别コメントの番组画面上への表示」の计4项目について评価を得ました。

いずれも番组テーマである超长寿ビジネスへの理解を助ける効果があったという肯定的な评価が过半数となりました。
特に「スタジオでの生放送」については、理解を助ける効果があったか、という问いに対し、「强くそう思う」の割合が最も多くなりました。
番组テーマである超长寿ビジネスの表现手法に関して
次に、「このイベントは、科学技术利用を考える际に、そのメリットとデメリットを意识するきっかけになりましたか?」という质问に対し、1(全くそう思わない)から5(强くそう思う)の5段阶で评価を得ました。

その结果、全体の52%と过半数で4または5の高评価を得ることができました。
高评価の理由としては下记の意见が挙げられました(一部抜粋)。
- コールドスリープ、础滨アンドロイドどちらも科学技术のメリット?デメリットを考えるうえで、自分事として考えやすかったです。
- タイムリーな话题をうまく入れながら、それを掘り下げていく动きが良かったと思います。何が正しい、という罠に陥らないところが、なかなか大変ですが、オペレーション的に兴味深く思いました。
また、驰辞耻罢耻产别コメントの番组画面上への表示に対しての肯定的な意见も得られました。
- 番组つくりが丁寧でよかった。リアルな反応を拾う作业も素晴らしかった。
- 番组自体は技术利用賛成の构成でありながら、コメントを拾うことで问题点を入れ込んでいくのが巧みでした。
中?低评価の理由としては下记が挙げられました(一部抜粋)。
- 自分にとってテーマがリアリティがあまりなかったので
- デメリットについて话题には上がっていたが、どちらかというとメリットに寄っていたような気がします。反対派の人がスタジオにいてもよかったかもしれません。
- 出演者や街头インタビューをふりかえると、デメリットが少し出にくいかも构成しれないなと思いました。
イベント全体に対する感想?意见(一部抜粋)
【肯定的】
- クオリティが高かった。参加したくなる気持ちが高まった。
- 兴味深く视聴させていただきました。超高齢化社会のなかでの贰尝颁滨问题で面白かったです。続编が见たいです。
- テレビ番组形式がとても理解に役立った。
【否定的】
- YouTube LIVEのコメント欄とその中から意見を抽出して表示したかのような映像下部のコメント欄の表示内容が違うので、表示する意見を恣意的に操作しているように見えた。
【その他】
- 高齢者の场合、长生きした际の家族の负担を考えると难しい选択かもしれないと思いました。これからの时代を生きる元気がないかなと个人的に思います。でも人によってはメリットがあるのではないかと强く思いました。生かすメリットがある人はお金をかけて支援した方が日本にはいいのかなと思う。
- 科学技术利用のメリットデメリットというよりは、死生観についてみんなはどうなんだろう?と思う比较できるいい机会だったと思います。なにを狙いとしているのかがちょっと见えなかった感じもありますが。
アンケート结果からのまとめ
「科学技术を利用する上でのメリットとデメリットを意识し、判断できるようになってほしい」というメッセージを、过半数の视聴者へ届けられたことがわかりました。一方で今回の目的を伝える上では、番组内でのデメリットの提示が不足していたことも明らかになりました。
また、配信を纯粋に楽しんでいただけた意见が多く得られたことは、今后の科学コミュニケーション活动を続けていく上での励みとなりました。
5.イベントを通じて学んだこと、所感
企画発案からアンケートの分析?活用までの一连の方法を、実践の中で学ぶことができました。今回は番组风のフィクションをベースにしましたが、今后は别の手法も模索していきたいと思います。また作业については、各个人の适性や関心に応じて役割分担し、比较的スムーズに作业を行うことができました。気になることがあれば都度コミュニケーションを取り、进捗报告やすり合わせを行う时间を意识的に设けることも重要だと感じました。
チャット欄のコメントを実際に拾うかたちでの双方向のコミュニケーションについては、初のYouTube Liveでの開催ということもあり、さらなる工夫ができるのではないかと感じました。他班ではアンケート機能を使うなどの工夫もみられたことから、各手法の適性を理解し、参加者のモチベーションを想定したうえで、今後もイベントの目的に即したコミュニケーションの形を選択していきたいです。



3日间、お疲れさまでした!
最后に、颁辞厂罢贰笔の関係者の皆さま、すべての参加者の方々に深く感谢を申し上げます。

本記事は、2024年7月15日(月/祝)に実施した2024年 选科Aオンライン麻豆原创イベント「LIFE」の報告記事の1つです。麻豆原创の选科Aコースでは、全国各地の选科A受講生が札幌に集まり、オンライン麻豆原创イベントをいちから作り上げる3日間の集中演習を行っています。24人の受講生が4グループに分かれ、計4つのイベントが行われました。報告書ができ次第、以下のリンクより、ご覧いただけます。他の活动报告もぜひご覧ください。
?选科A活动报告「多事争論」
?选科A活动报告「殺す?」
?选科A活动报告「NO CHOICE NO LIFE」
?选科A活动报告「“生きる”かたちの新提案」(本记事)