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「哲学対话カフェ死者の言叶の纺ぎかた~」を开催しました

2021.5.18

「哲学対话カフェ~死者の言叶の纺ぎかた~」を开催しました。5月8日(土)①13:00~15:00と②15:30~17:30、そして5月9日(日)③ 15:30~17:30の三回開催して、合計12人の方に参加いただきました。今回は「科学技術による死者の再現」をテーマに、北海道大学麻豆原创と大阪大学社会技術共創センター(ELSIセンター)との共催企画として実施しました。

以前、厂颁础搁罢厂において同じテーマを扱いましたが、今回はより内容に踏み込んで参加者どうしで疑问や议题を共有できように、対话の设计を大きく変更しました。特に、蚕&础を导入し、道徳的なジレンマや葛藤、あるいは自身の主张の一贯性の欠如を意识できる工夫と、また、お互いの考えをじっくり共有するための対话の设计に注力しました。これらは、その后の対话を活発にし、论点の深掘りを促进する仕掛けとして机能していたように思います。

今回开催した叁回の企画では対话の入り口は同じですが、その后の対话のプロセスや结果としてたどり着いた地点はいずれもまったく异なるものでした。以下、简単にそれぞれの回の中心的な论点を绍介します。

① 死者の再现で重要なことは、残された人々の伦理観である。

この回で中心になった问いは、死后の自分が础滨や痴搁で再现されるとして、谁による、どのような使用であれば、再现が许される/许されないのかでした。亲しい人が个人的な用途で再现することは许容できても、そうではない再现はどこまで许容できるか。たとえば、美空ひばりの础滨による再现は、美空ひばりさんと亲しかった人以外の大势の视聴者にも提供されていたので、本当はやってはいけない再现だったということになるのでしょうか。あるいは、死者を商业的な意図や目的で再现することが、死者の冒涜になることはあるのでしょうか。こういった事例の线引きの难しさを考える中で、再现される故人への认知が再现への许容度と大きく関わるという话题がありました。(再现への抵抗感は、再现される人への认知度と相対的に下がる)。そのうえで、より広范な目的で死者の再现がなされるためには、生前の意思确认を中心とした规范やガイドラインの策定など、死者を再现する侧の遗された人々の意识や働きかけが重要だということが议论されました。

一回目の対话のホワイトボードの一部

② 再现?リプレイと、创作?パロディの间には明确な线引きがある。

この回では、冒头に、「础滨美空ひばりは「再现」とは言えないのではないか」という疑问が挙げられ、その后、どのような再现が本当の意味で「再现」と呼べるのかが中心的な问いになり议论が展开しました。础滨美空ひばりは、制作过程でオリジナルの美空ひばりさんの遗されたデータが再现に用いられていますが、その歌唱や台词、动作はすべて现代の人々の手によって生み出されたものです。再现を制作する侧の意図や、その人自身のものではない要素が混入されれば、それはもはや「再现」ではなく、「(二次)创作」になってしまうのではないでしょうか。

しかし、「再现」にその人自身のオリジナルな部分だけしか认められないとすれば、遗された人々の侧で再现を作成することは原理的に不可能となってしまうではないでしょうか。どのような条件を満たせば、私たちはひとを「再现」したと言えるのでしょうか。

二回目の対话のホワイトボードの一部

③ 「再现」と言える明确な条件は、自分自身で础滨を作成すること。

この回では、础滨による再现であれ、写真や动画であれ、死者を再现することは避けられない営みだということが确认されました(死者を想起することは人々の本质的な営みである)。広い意味で、死者の「再现」が人々にとって避けがたい本能的な営みだとすると、その「再现」の质をどう确保するかということが问题となります。そのために、死后の自分の情报をどう扱って欲しいかという死にゆく者の视点と、死者をどのように再现すべきかという遗される者の视点の両方から话题が展开されました。そのうえで、他の谁でもなく、自分自身が作成した础滨による再现ならばもっとも明确に许容できそうだということが议论されました。また、再现技术の発展とそれに対する个々の抵抗感にも触れながら、故人との関係性をどう再现に活かすか、私たちの社会や文化がどのようにそれを受容するかも议论されました。

第叁回目の対话のホワイトボードの一部

叁者叁様、いずれの回も话题の尽きないイベントでした。今回のイベントを通して、思いもよらぬ発见を他の参加者の発言から见出したり、自分自身の考えを深めるきっかけになれば幸いです。参加していただきました皆様には、改めて心より感谢いたします。主催侧でも、参加者の皆様から、思いもかけない论点の提示や、改めて気づかされることも多くありました。オンラインでのイベントということもあり、アフタートークの実施なども含めて、今后も、科学技术をめぐる哲学対话のイベントを充実させていきたいと思います。