報告:14期本科?映像メディア実習 村田 祥子
2019年2月20日、科学広報のプロフェッショナルの現場を访ねて、茨城県つくば市の物质?材料研究机构(狈滨惭厂)に足を運びました。取材に応じてくださったのは、広報室長の小林 隆司さんです。
NIMS広報室長 小林 隆司さん(左) と村田 祥子
小林さんは、狈贬碍时代に「ためしてガッテン」など多くの科学番组に携わり、现在は狈滨惭厂研究成果の広报や、物质?材料科学の魅力を伝える仕事をされています。主な仕事内容は、プレスリリースをはじめ科学イベントの企画や、広报誌?奥别产ページの编集、メールマガジンの配信など。研究成果や科学の面白さを伝える映像制作は、今も小林さん自身が中心となって行っています。狈滨惭厂の测辞耻迟耻产别チャンネルは登録者数が94,275人で(2019.6/25现在)、国立研究开発法人としては异例の人気チャンネルです。
- 物质?材料研究机构(狈滨惭厂)
- ムービーライブラリー
- NIMS youtubeチャンネル
研究機関で科学技术コミュニケーター職の新卒採用はあるか
NIMSで科学技术コミュニケーターとしての新卒採用があるか伺ったところ、どこの研究機関でも需要はあるものの、現状ではまだ新卒での受け入れは難しいとのことでした。
近年、国内の研究機関において、双方向的な対話を通した科学技术コミュニケーションが重要視されつつあるのは事実ですが、広報や科学技术コミュニケーションのプロはまだ少なく、新人を養成する体制も整っていないのが現状です。
また、多くの研究机関では、正规职员の採用数に制限があります。そのため、広报の职员は、异动のある定年制事务职员、あるいは任期付きの契约职员として働くのが一般的です。狈滨惭厂では异动のない定年制职员を広报の职员として採用していますが、それでも职员数が限定されてしまうため、実绩のある経験者を雇用しているそうです。
コミュニケーターとして働くということ
小林さんたちが広报の现场で求める広报マンは、「伝える力」を持ったプロだと仰っていました。科学や研究内容の魅力を外部に発信するためには、兴味のない人の目をひくための创意工夫をする必要があります。研究能力や科学の専门知识というよりは、伝えることに対していかに贪欲で、尚且つ「策士」でいられるかどうかが重要なのだそうです。
しかし、それは短期间で身につくものでも、自分の力だけで方向性を容易に见定められるものでもなく、どこかで锻えなければそうしたスキルは向上しにくいものだとも仰っていました。番组制作や雑誌编集など、魅せ方に长けた职种を一度経験することも有効ですし、メディア以外の様々な职种でもトレーニングは可能だそうです。本人の努力次第ではありますが、伝え方の切磋琢磨が行われにくい研究机関の通常业务だけでスキルを向上させるのは难しいのかもしれません。
NIMSの代表的な研究成果について中道 康文さんから解説していただきました
「科学のワクワク感を直接伝えることができたり、日の目を見ていなかった研究が、広報活動を通じて注目されるようになったりすることで、研究者と喜びを分かち合えることがうれしいです」と、NIMS広報室で働くことの魅力を活き活きと教えてくださった、小林さん。小林さんたちの活躍によって、国内で科学技术コミュニケーターの意義が少しずつ認められ、認知度も高まっていることを実感できました。
~特別編~ 産総研見学
小林さんは、昨年から产业技术総合研究所(产総研、础滨厂罢)の広报も兼任されています。小林さんのご配虑で、产総研の中も特别に见せていただけることになりました。今回、案内していただいたのは、企画本部広报サービス室の铃木康仁さんです。
産総研企画本部広報サービス室の鈴木 康仁さん
エネルギー、ロボットなど、幅広い研究分野を扱っている产総研では、総合职は数年で他の部署に移动することが多いそうです。今回、仕事现场だけでなく、产総研が所有している展示施设も案内していただくことができました。セラピーを目的に作られたアザラシ型ロボット「パロ」や、日本列岛の立体模型に地质図や地形図などを映し出すことのできるプロジェクションマッピングなど、见どころ満载でした。
アザラシ型ロボット「パロ」
日本列岛の地质や地形を映し出す立体模型
感想
最新研究の傍らでコミュニケーションを専门に活跃できる仕事というのは大変魅力的です。しかし、研究机関の広报职に新卒が専任で就くことはまだ难しいことを知りました。
とはいえ、今回のNIMSと産総研の訪問で、科学技术コミュニケーションそのものの魅力を再確認できました。またコミュニケーションを仕事として考えたときに、研究機関以外の可能性も新たに見つけることができたので視野が広がりました。
私はその後取材で学んだことを基に、「仕事でどのように科学技术に携わるか」を考え直したことで、ようやく希望する職業にたどり着くことができました。100%思い通りの仕事に就くことはできなくても、一度視点を変えてみることで、理想に近い職業にたくさん出会えるのではないかと思います。これから就職を考えているという方がもし読者にいらっしゃれば、自分が何をすることで社会実現できるのかをしっかり見定めて就職活動に取り組んでほしいと思います。
小林さん、铃木さん、このたびは本当にありがとうございました!






